月の砂漠をさばさばと (新潮文庫) 価格:¥ 540(税込) 発売日:2002-06 |
ようやく、というのも変ですけれど、北村薫氏が、直木賞を受賞されましたね。
なんだかしみじみ嬉しいです。
とはいえ、私は北村氏の作品は、エッセイやアンソロジー(北村氏自身の作品ではなく、氏の愛好する作品を集めたもの)はけっこう読んでいるのですが、あんまり小説の方を読んでいないのですね(^^ゞ
だからというのでもないのですが、私の愛する北村作品はこの、『月の砂漠をさばさばと』
本当は、児童書に分類される作品なのでしょうね。
小学生のさきちゃんと、“お話を書くひと”であるお母さん。ふたりは、ふたりだけの家族。
そのなにげない日常を綴った小さな話をあつめた短編集で、言いまちがいの話とか、思わず笑ってしまうような話やかわいい話がいっぱい。
でも、そのなかにふと、胸を締めつけられるような切ないエピソードもあったりして。
最後まで読みとおすと、“月の砂漠をさばさばと”という、ちょっと変わった、楽しいタイトルが、そこはかとなく憂愁を秘めたものにも感じられるのです。
ひろい砂漠をどこまでもゆくのは、なにも駱駝に乗った二人連ればかりではないなぁ、と思ったりして。
日常のさりげない謎を取り上げる視線はこの作品にも活きていて、大人の方でも楽しめるのでは、と思います。
更新を楽しみに毎日のようにお邪魔していますが、
初めてのコメントです。
ほんわかした雰囲気、幅広い話題ときれいな読みやすい文体に
引き込まれます。
『月の砂漠をさばさばと』の、
このタイトル、以前から気になりつつ、、まだ読んでいません。
読んでみま~す!
ちなみに、前の記事になりますが、、
わたしは、いい爺さん??と、思っていました!
『月の砂漠をさばさばと』はぜひ、のおススメです!
イラストも可愛いです。
ところで、いい爺さん、と思った人はノーマルだと思います(^^ゞ
でも、私のように思った人、他にいないのかな……。