ニオイゼラニウム 1
ニオイゼラニウム ( Scented geranium )
ニオイゼラニウムの花が咲きました。米粒くらいの小さな5弁の花です。( 下に3枚の花びらが見えます、上の花びらを指で触れると2枚に開きました ) 今を逃しては来春になりそうなので「月桂樹」を途中にして、この花の写真を撮って書き出しました。
ニオイゼラニウムはフウロソウ科テンジクアオイ属 ( Pelargonium ) に属します。園芸名では一季咲きのものをペラルゴニウム、四季咲きのものをゼラニウムと区別しているので、この時期10月に花を付けている写真の花はゼラニウムと呼んでいいでしょう。
果実が鶴の嘴( ギリシャ語の geranos;鶴 )に似ているところから名づけられたそうです。
南アフリカ原産のニオイゼラニウムは種類が多く、種を特定したかったのですがはっきりとはしませんでした。上の花は葉に特徴があります。丸い浅葉状の葉は枯れだすと黄色くなり、葉の上に血管が浮いたように葉脈が赤く滲み出てきます。
ニオイは強く、葉にわずかに触れただけで匂います。ゼラニウム独特の青臭いニオイではなく、「良い匂い」です。ほんの少し柑橘系の、甘い、透き通った、今、指で揉みながら匂いを嗅いでいるのだけれど、的確な表現が浮かびません。下手な食のレポーターのように「いい匂い」と頭の中で反復するばかりです。あるサイトでは「アプリコットのような、リンゴのような、レモン? ミント? それともストロベリー?」と表現していましたがその通りの匂いがします。
つづく。