Annabel's Private Cooking Classあなべるお菓子教室 ~ ” こころ豊かな暮らし ”

あなべるお菓子教室はコロナで終了となりましたが、これからも体に良い食べ物を紹介していくつもりです。どうぞご期待ください。

ハーブ

2017年11月10日 | ニオイゼラニウム

ニオイゼラニウム 4

この植物は南アフリカ原産で、南アフリカ共和国の東ケープ、レソト自由州および南部、南西ハウテンに棲むズール、バスト、コーサ、ムフェンギ族が昔から赤痢、下痢、肝障害、傷、風邪、疲労、発熱、虚弱、肺結核を含む気管感染症に使ってきました。

肺結核と診断され、医師のアドバイスで休養と新鮮な空気、体に良い食べ物を求めて南アフリカに来たイギリス人のメイジャー・チャールズ・スティーブンス(Major Charles Stevens )は、そこで1897年にバスト族の治療師(Mike Kijitse)からP. sidoides P. reniformeの「根」を使った結核治療を受けます。 

 

この治療を「Steven’s Consumption Cure」又は「Stevens’ Cure」あるいは、アフリカン・ゼラニウム(ペラルゴニウム・シオドイド)、あるいはウンカロアボ(ズール族の言葉で「重い咳」の意)を使ったウンカ・コールド・ケアー「Umcka Cold Care」といいます。

完全に回復したチャールズは、救済薬と共にイギリスに戻り、その薬はスティーブンの結核治療としてヨーロッパ全土で人気となりました。 1920年に、宣教師の医師、エイドリアンセシュエは、スティーブンの治療法を学び、それから9年の間に、彼はホメオパシー製剤を使用してスイスで800人以上の患者を治療 ( Steven’s Consumption Cure ) したのです。


     

バスト族のシャーマン。 フリードリヒ・ラッツェル( Friedrich Ratzel;8/30/1844-8/9/1904、ドイツの地理学者、生物学者 )画



つづく。