ダマスクローズ ローズ ド レッシュ(Damask rose Rose de Resht)
ダマスクローズ ローズ ド レッシュ(Damask rose Rose de Resht)
この薔薇は全て謎に包まれています。その名前でさえ、ド レッシュ(De Resht)、或いは、ポートランドローズと呼ばれ、或いは、Damaskと分類されています。しかし、カタログからは、一貫して絶妙なその香りからこの薔薇を見つけ出すことができます。
この薔薇の歴史は、第二次世界大戦の終わりにペルシャで成長しているところを発見された、あるいは1800年代初頭にフランスに持ち込まれたという話と、闇に包まれています。
中くらいの大きさの薔薇の花は、二重で、マゼンタ色で、わずかに深紅色をしています。
繰り返し開花し、植物が花を付けない期間は短い。Rosa de Reschtは、高さ約1mの直立した薔薇で、小さな生け垣として使うのに最適です。葉は青みがかった緑色で、害虫がより付きにくいようです。貧弱で乾燥した土壌でもよく育ちます。日光を好みますが、日陰でも問題なく花を付けます。すべての繰り返し開花する薔薇と同様に、色あせた花を取り除くと、新しい花が付きます。
https://johnshortlandwriter.com/2015/06/15/rosa-de-rescht-lost-in-history/
ローズ ド レッシュについては、上の説明の通り、幾つかのいわれがその他にも存在します。3つばかり取り上げておます。
その1.
Rosa'de Rescht 'は、1945年に英国の庭師ナンシーリンゼイ (Nancy Lindsay) によって紹介されたポートランドダマスクの薔薇です。彼女の著書「The Genus Rosa」の最初の部分で、エレンウィルモット (Ellen Willmott、(19 August 1858 – 27 September 1934)) が、ギラックス(Gilaks)によって「Gul e Reschti」として知られている薔薇について説明していますが、この薔薇はおそらくRose de Reschtと同じものです。
その2.
ローズ ド レッシュの歴史は不明であり、その起源は不明です。 WFRS( World Federation of Rose Societies:世界ローズ協会連盟 )の専門保護委員会のメンバーがフランスとイギリスで行ったいくつかの研究によると、薔薇はもともとペルシャの薔薇として「1880年頃」に導入され、いくつかの情報によれば、その起源はフランスにあるようです。イランを起源とするこの薔薇は、1880年にイギリスで、次に1890年にドイツで報告されたようですが、その後忘れられ、1940年から1950年にイランのラシュト ( Rasht ) で再発見されるまでイギリスに再導入されませんでした。
その3.
Rosa de Reschtの花は二重、濃いピンクで、非常に香りがよい。中程度の緑色の葉を付け、高さ約90〜120㎝、幅60〜90㎝に成長します。 USDAゾーン4b ※1( -31.7°C、-25°F)での耐寒性があり冬に強い種です。開花時期は晩春~初夏です。繰り返し咲きます。黒い斑点※2、カビ、さびに強く、その土壌pH範囲は5.6から6.5(酸性から弱酸性)です。軟材の削りくず、半硬材の削りくず、広葉樹の削りくずに移植して、或いは発芽させて殖やすことができます。リンゼイ(Lindsay)は、カスピ海の南海岸に沿って位置するイランのギラン州の州都であるラシュト市にちなんで、この品種を「ド レシュト」と名付けました。
※1 USDAゾーン4bは下の地図にあります。アメリカはこの地図で植物の栽培適地を判断しています。
次回からは、黒星病、うどんこ病、さび病について詳しく見ていくことになります。
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