五巻目
5-22. オキシメル
オキシメルは、次のように作る。
ビネガー5 1/2パイント,海塩2ポンド、蜂蜜20ポンド、水5パイントを混ぜて10回ボイルする。冷ましてジャーに入れる。
服用すると粘稠液を追い出すので、座骨神経痛、関節炎、てんかんを抑え、毒トカゲの毒を解毒する働きがある。喉が腫れたときはこれでうがいをすると良い。
(世界は四元素から成り立っているとの考えを採用しており、病気は四体液(血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁)のバランスが崩れたときに起こると考えていた。粘液は病の元であり、これを出すと治ると考えていたようです。
古代ローマは古代ギリシャの度量衡を一部分借用していたので、計算違いが多少あるかもしれませんが、オキシメルのレシピは次のようになります。水の量を除いて、両者ともほぼ同じです。水は10回もボイルすると飛ぶので、二つのレシピはほぼ同一であると言えるでしょう。
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古代ギリシャ |
古代ローマ |
ビネガー |
3,124 ml |
1,370 ml |
塩 |
900g |
560g |
蜂蜜 |
9,000g |
5,670g |
水 |
2,840 ml |
2,900ml |
効用 |
痛み、毒素、炎症 |
炎症、毒素、発熱 |
次回は現在のイランの「オキシメル」をご紹介します。
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