Annabel's Private Cooking Classあなべるお菓子教室 ~ ” こころ豊かな暮らし ”

あなべるお菓子教室はコロナで終了となりましたが、これからも体に良い食べ物を紹介していくつもりです。どうぞご期待ください。

最近のラティスパイ

2017年11月06日 | 今月のお菓子

最近のラティスパイ 

最近活力をもらったものに「ラティスパイ」があります。SNSで広まっているとか?「あなべるお菓子教室の生徒さん」が情報を下さった。こういう情報は本当に嬉しい!! 久しぶりの目新しい刺激だったので、早速真似て作ってみました。それが下のパイクラストです。星形の?少しいびつな、ラジオペンチで金型を大小2つ作って生地を切り抜きました。

     

これを焼いたのが次の絵です。一回目にしてはまあまあかな。こういうお菓子は見かけだけで味がもう一つなのがよくあるパターンです。「そこをどうするか」が腕のみせどころです。評判が良ければ次回のお菓子教室のクールに入れようかな?と思っています。

    

 

かつては焼くと大きく変形するのが常だったパイペイストもここまで改良されたのですね。

 

 

 


ハーブ 

2017年11月05日 | ニオイゼラニウム

ニオイゼラニウム 3

 

      

上の絵は医療ハーブの解説書:“ Medicinal Herbs by Andrew Weil “ からの引用です。前回ご紹介したペラルゴニウム・シオドイドと同名のハーブです。この種の花は下方に三枚、上の方に二枚付いています。私が栽培しているハーブと同じように、上の方の二枚の花びらは重なるように付いています。

Medicinal Herbsの発行年は2010年ですからそれほど(ペラルゴニウムとゼラニウムの区別がつかないほど)古い?内容ではないと思います。やはり私のゼラニウムはペラルゴニウム・シオドイドの仲間のようです。

本書には、『アフリカでの、ペラルゴニウムの薬として歴史は長く、その中の一つであるペラルゴニウム・シオドイドに先進国が「医薬として使えるのでは」と目を付けたのです。1920年にスイスの結核患者が“Steven’s Consumption Cure” で直った。』とありました。“Steven’s Consumption Cure” については少し説明が必要です。

 

 

つづく。

 


ハーブ

2017年11月02日 | ニオイゼラニウム

ニオイゼラニウム 2

     

Pelargonium sidoides

 

南アフリカの多くの野生種が、18~19世紀にヨーロッパで交配改良されたせいでしょう

ゼラニウムを使ったレシピは1900年代初期に欧米で流行りました。2つご紹介しておきます。

1914年刊のPot-Luck, British Home Cookery ( Pot-luck; or, The British home cookery book; over a thousand recipes from old family ms. Books ) by May (Clarissa Gillington) Byronから。 

256 ジャム、ゼリー、プリザーブ、など

加熱して潰す。15分間以上ボイルしてアクをよく取る。熱しておいたポットの中に入れる。匂いゼラニウムの葉をオークの葉のようにポットの中に入れる人もいます。

  

 

絵は http://recipes.latimes.com/recipe-rose-geranium-scented-berry-jam/ から

ブラックベリーとゼラニウムのジャム


1909年刊の WASHINGTON WOMEN'S COOK BOOK BY THE WASHINGTON EQUAL SUFFRAGE ASSOCIATIONから。 

クラブアップルゼリー

軸と花を取ってよく洗う。グラニットソースパンで半時間煮る。(リンゴに被るくらいの水を入れる)フルーツをチーズクロスに入れて一晩かけて漉す。ジュースを20分間ボイルする。グラニュー糖を入れて加熱する。濃くなるまでクックする。1-2枚のゼラニウムの葉を砂糖と一緒に入れて、ゼリーの香りを確かめる。ゼリーを、冷水に入れると丸くなれば冷ましてパラフィンを溶かして封をする。暗室に保管する。

 

 

つづく。

 

 


ハーブ

2017年11月01日 | ニオイゼラニウム

ニオイゼラニウム 1

ニオイゼラニウム ( Scented geranium )

 

 

ニオイゼラニウムの花が咲きました。米粒くらいの小さな5弁の花です。( 下に3枚の花びらが見えます、上の花びらを指で触れると2枚に開きました ) 今を逃しては来春になりそうなので「月桂樹」を途中にして、この花の写真を撮って書き出しました。

ニオイゼラニウムはフウロソウ科テンジクアオイ属 ( Pelargonium ) に属します。園芸名では一季咲きのものをペラルゴニウム、四季咲きのものをゼラニウムと区別しているので、この時期10月に花を付けている写真の花はゼラニウムと呼んでいいでしょう。

果実が鶴の嘴( ギリシャ語の geranos;鶴 )に似ているところから名づけられたそうです。

南アフリカ原産のニオイゼラニウムは種類が多く、種を特定したかったのですがはっきりとはしませんでした。上の花は葉に特徴があります。丸い浅葉状の葉は枯れだすと黄色くなり、葉の上に血管が浮いたように葉脈が赤く滲み出てきます。

ニオイは強く、葉にわずかに触れただけで匂います。ゼラニウム独特の青臭いニオイではなく、「良い匂い」です。ほんの少し柑橘系の、甘い、透き通った、今、指で揉みながら匂いを嗅いでいるのだけれど、的確な表現が浮かびません。下手な食のレポーターのように「いい匂い」と頭の中で反復するばかりです。あるサイトでは「アプリコットのような、リンゴのような、レモン? ミント? それともストロベリー?」と表現していましたがその通りの匂いがします。

 

 

つづく。