平和の歌・核兵器絶滅へと戦った英雄の歌

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KIBOU   連続小説 第1回 青春の登竜門

2012年11月07日 | Weblog
連載小説        
        青春の登竜門   中道 進
 
 青春は楽しいものである。夢、希望にあふれ、怖さを知らないときでもある。しかし、厳しさもあるのである。伝えによると、中国には、登竜門の滝があり、鯉がそこを登れば龍となるという。しかし、その滝には、狼、熊、漁師などが待ち構えて狙っているのである。故に、滝に昇りきるのは厳しさが伴うのである。青春もまたそのように世の中の現実が待ち構えている。
 1編      1 勝ちと負け
吉一 おい、酒をけもってこい、冷たいのだ。焼き鳥もだ。ちくしょうこんな人生あるのか。俺を誰だと思っているんだ。
店主 お客さん、もうだいぶ酔いが回ってますが大丈夫ですか。
吉一 お金はこのとうりある。
店主 はいはいわかりました。
吉一は、中学をでて、修理工場へ勤めた。真面目に勤め自動車修理の技術も覚えた。20歳頃には、会社からも、同期の同僚からも信頼をえていた。だが、先輩の妬みを得たのだった。

                         続く

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