北神戸を越えて、三田市に。
三田のサロンのH浦さんのスタイリスト昇格試験を行うためである。
もうすでに5回くらいは、おこなった。毎回、合格してほしいと願いながらR176を北上する。
モデルの方の髪を拝見して、これは7回目もありだなという思いが頭をかすめた。それほどに難しい髪の質と量の方でした。こうなったら何度でも付き合います。
「やった!」と心の底から思える仕上がりのスタイルで合格してほしい。たとえるなら卒業制作や卒論みたいなものなのですから。ファイトだよ。
山を越える途中で、80歳が目の前の母の顔を見に。糖尿や甲状腺の病気はかなり改善したが、認知症はね・・。グループホームには、歌の先生がこられていて仲間と元気に歌を唄っていた。「ふるさと」や「もみじ」なんて久しぶりに聞いたわけで。ナショナルストーリープロジェクトに出した一文を思い出した。ぼつになった文章だが、この場をお借りして。
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男もすなる・・
昨年、喜寿を迎えた母の髪を切っていた。
いまは、とてつもなくショートカット。
ひととおり切り終えて、小さなトリマーで襟をつけていたら、「ここも」と鼻に向けて指差した。口を突きだして、うっすらと生えたひげを切ってということらしい。
注文の従い突きだされた口に小さなバリカンを近づけた瞬間にひとこと。
「これでも、もてるねんでー」
笑うしかなかった。
前向きで、のんきで、元気な人である。
そんな元気を、また分けてもらいに来ます。