ワンコたちと散歩中、通りがかった苦楽園の本屋の店先で、キャッチコピーに吸い寄せられた。
「春樹大学、開校!」
とりあえず、お散歩バッグに入っている財布の中の現金でこと足りる額であったので、即購入。
ワンコたちが、もの足りない顔をするほどに、その日の散歩が短く切り上げられたのは言うまでもありません。
表紙のイラストは、氏の装丁を多く手掛ける安斎水丸氏が担当。
そのコンテンツは、村上さんがエッセイでも書かれている、旅した場所(アメリカ、アトス、トルコ、メキシコ、神戸、ノモンハン)を取材した「撮影 松村映三 村上春樹の旅」。
存命作家では、大学での講義が最も多いとされる村上春樹。実際の大学での講義録「学生たちの村上春樹」、加藤典洋氏をはじめとする著名人へのインタビューなど盛りだくさんな内容。
なかでも、「作品をもう一度読み返したくなる200のQ 村上春樹検定」ってのに興味を引かれました。4級から1級まであって、すべて三択問題。
初級ならば、
村上春樹が学生時代に経営していたお店の名前は?
1.ジェイズ・バー
2.ピーター・キャット
3.ロビンス・ネスト
みたいなのから、
『海辺のカフカ』でカフカが家出をしてたどり着いたのはどこか?
1.徳島県鳴門市
2.香川県高松市
3.高知県四万十市
中級なら、
『羊をめぐる冒険』で、「誰とでも寝る女の子」は、寝ることによって何がわかるようになると言っているか?
1.本当にしゃべりたいこと
2.大学をやめるだけの確たる理由
3.私にとっての世界の成り立ち方のようなもの
上級なら、
『四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』で、主人公が女の子に出会った場所はどこか?
1.原宿の竹下通り
2.原宿の裏通り
3.原宿の表参道
とか、
『羊をめぐる冒険』のエピローグで主人公が最後に出向く場所を先取りして描いた短編は?
1.「ハナレイ・ベイ」
2.「五月の海岸線」
3.「野球場」
どうです?お分かりになられましたか?まあ、わかったからどうやねんって感じですが。こんな感じのが、200問ありますから、なかなか楽しめますよ。
ほかにも「長編を読み解く よくわかる村上春樹」(代表作の解説)とか、「Haruki Cafeへようこそ!」(音楽、料理、映画、グッズ、BOOKSのジャンル別春樹ワールド)なんていう、丸ごと「春樹」なご本でした。
まだ、村上春樹をあまり知らないという方には、かなり参考になるでしょう。
でも、実際に村上春樹の作品を文庫本を買って読まれるほうが、やっぱりいいでしょうか。
答えは、明日。
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村上春樹を知りたい。 (学研ムック) 学研パブリッシング (2013/4/5)
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