頭が整理されぬまま、「イノダコーヒ」。
昨日、イノダコーヒーと書かせていただきましたが、一般的に「イノダコーヒ」と呼ぶそうです。
アイスコーヒーをいただきました。上質な接客。窓から日本庭園が望め京都らしい。さすがに老舗。
話題は、当然のことながら互いの感想。
前回、今回を総合して「人間には、運命というか、使命のようなものが決まっており、それに逆らわず、使命を全うすべき」というところに落ち着きそうです。
その運命、宿命がどんなところにあるのかを示してくださるわけです。その根拠が、どんなところから導きだされるのか。そのあたりが、ストンと腑に落ちない。
ただ、妙に納得できる。
不思議な感覚に陥ってしまうというのが正直なところです。そのあたり、同行のI上さんも同意見でした。
最終的に、人生の責任を取り仕切るのは自分自身。参考にしながら、自分自身の振り返りを再度したいと思いました。
と、後から来られたお客様に、妙な見覚えが・・。
間違いない。雑誌GQ JAPANの鈴木編集長です。CGの副編。雑誌NAVI、エンジンの編集長を歴任のツワモノで、「こだわり」のオーソリティでらっしゃいます。
私自身、さまざまな雑誌で、その哲学的で緻密な文章を読ませていただいていて、大ファンの一人ですが、私よりももっと感動が表情に表れていたのはI上さんでした。「昔から、だ、大、大ファンなんですわ」と声も上ずるほどの大感激。
編集者と思しき知的な女性とご一緒でしたが、おふたりが帰られる際に、I上さんは握手を求めて話しかけると、こころよく応じてくださいました。雑誌「エンジン」で、内田樹先生が表紙を飾られた際に、鈴木さんのお話は伺っていましたので、たいへん親しみを感じ、うれしく思いましたよ。
別れ際に、「それじゃ!」とご挨拶をしてくださり、その気さくな雰囲気に、またまた感動でした。
そこから、あたりを散策。
柊屋さんや、俵屋さんのあたりをひと回り、一軒の蕎麦屋に。趣のある町家。中庭があり、奥に離れが。
ざる蕎麦を注文。葱がみずみずしく、かえしも澄み切った後味。惜しむらくは、生蕎麦でなく乾麺。雰囲気はすばらしいお店でしたので、京都のお店の在り様を考えさせられました。
さすがに、こだわりを随所に感じるお店を散策しつつ、混み始めた高速を飛ばして芦屋へ。
夏の京都は、観光客の方でごった返していますが、後ろ髪を惹かれる魅力に溢れた場所です。
また、ゆっくり訪れたい街です。