以下に示す二つのチャートは、上が東京株式市場日経225日足、下がNikke225CFDの日足チャートである。東京株式市場の取引時間が制限されていることから、上のチャートのローソク足の動きは滑らかではない。実体もコマのように小さいのに加えて、隣り合った足もブツブツと切れていて窓空け状態になっているものも多い。
一方、下図のCFDのローソク足の動きは滑らか且つシームレスに近い。東京株式市場が閉まった後も海外市場でも先物取引等は活発に続けられるから、Nikkei225先物等は東京市場の動きをそのまま切れ目なく引き継ぐことになる。シカゴ市場が終わり、シンガポール市場の日経先物が始まった後、ようやく翌日の東京株式市場が始まる。東京市場では、昨日の日経225の終値とはおよそかけ離れた価格で寄り付くことが頻繁におこる。海外金融市場での動向がNikkei225先物にもそのまま反映されるからである。
Nikkei225先物は東京株式市場日経225を母(親)市場とする子市場であり、Nikkei225CFDも日経225や先物のデリバティブ、すなわち子又は孫のような存在である。しかし、母と子の二つのチャートを並べてみるとどちらが母でどちらが子なのか、実はあべこべになっているのではないかとも感じてしまう。
この現実を知れば、昨日の東京株式市場のチャートによる相場分析で、本日の株式取引を始めるのは少し考え直さなくてはならない。東京市場昨日の終値以降、本日の朝までの海外市場の先物等の動きを反映したチャートに基づいて東京株式市場の動向を判断することはもはや必須ともいえる。東京市場の週明けとか休日明けとかはとりわけそうである。
日経225-東京株式市場(日足)2月9日終値まで
日経225CFD(日足)2/13 午前11時
Nikkei225CFDのチャートを観察してみよう。
ローソク足にSMA(5,21,75,200)、EMA(10)
サブチャートにはRCI(18,23,28,33,38,43,49)を表示
① ローソク足は75MAを割り込み、200MAで一応止まったかに見える
② RCIは長短とも下げトレンドを示す
③ 週足チャートでは、短期RCIが天井圏から下げ始めている
今後の展開を予想
① 買いのシナリオ
ローソク足が底這いを続けた後、長い陽線で5MAを上抜く、且つ、短期RCI(青三本)が底這い後、1~2本が上昇を始める(試し買い)、その後RCI中心線(金色)が上向けば、追加買い参入。現段階は、未だ底値確認できないため何もせず、待ちに徹する。
② 売りのシナリオ
週足では短期RCIが天井から下げ始めた状態。つまり、日足も週足も未だ下げを示唆している。日足5MA、10EMAで戻り売りが基本、さらに日足・週足のRCIが揃って下げるようであれば、本格的下げも視野に入る。
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