Ｂｏｙ ｍｅｅｔｓ ｂｉｃｙｃｌｅ． （Ｐａｒｔ．１）

　いよいよテレビアニメ『オーバードライブ』がスタートしました。というわけで、ネタバレありの感想もスタートです。

　まずはオープニング。
　曲は少年カミカゼの『ＷＩＮＤＥＲ～ボクハココニイル～』ですが、う～ん、イマイチ。なんていうか、どこかで聞いたような、ありきたりというか。なにより、漫画のイメージにあっているとは思えない。
　映像のほうももう少し疾走感があってもいいかな。ヒロインの深澤ゆきがやたらと目立っていて、違和感があった。おまけになんか可愛らしく描かれ過ぎ。
　彼女は人生にやる気のない女子高生だよ。おまけに作中じゃあちょくちょくギャンブルの神が降臨してくる生粋の博徒だよ。主人公の憧れではあるけれど、だからといって、みんなのアイドルになるような子じゃないのに。
　まぁ、後半オリジナルストーリーに入った所で特別な役割があるそうだから、これでもいいのかな。

　次に本編Ａパート。特になし。原作通りだからね。心配していた声のギャップも感じなかったし、可もなく不可もない。

　Ｂパートはちょっと違和感あり。でも、これは原作のせい。やっぱあの絵を描くシーンは変だよね。アニメで見るとなおさらだけど、興奮して机に立つって普通ないよ。普通でないことを描きたかったのかもしれないけど、やっぱしっくりこない。
　Ｂパートになると、声に違和感を感じないどころか、すごくマッチしてきたから不思議。特にヒロインを演じる名塚佳織さんはうまいね。彼女のいい加減さがよく出てた。
　なんてことを思っているうちにＢパートも終了。で、びっくり。原作の第一話が終わらずに終了しちゃったよ。長いとは思っていたけど、３０分じゃ描ききれないほどだったんだね。

　エンディング曲はメリーの『最果てのパレード』。ビジュアルバンドらしい曲で、これまた漫画のイメージとはまったくあっていません。一体どういう選曲なんだろ。
　大体この漫画のタイトルはジュディマリの曲から取ったんだから、その曲を使うとかさ、そうでなくてももっとしっくりする曲を探してくればよかったと思うんだうよね。この辺のところはセンスないね。
　映像はまぁ、普通。曲がマッチしていればもう少し評価高かったかもしれないけど。
　それと驚いたのが、声優さんの名前のところに朝日嘉穂役の人の名前があったこと。
　……朝日嘉穂、出ていなかったんですけど。
　考えられるのは、冒頭でツール・ド・フランスについて説明していたのが彼女だってこと。
　何故彼女なの？
　いろんな意味で意外。

　次回予告は普通。アニメにはときたま傑作とも呼べる次回予告が存在するから、少し期待したけど、まぁ、こんなものか。次回の内容はよくわかんなかったけど、普通に考えたら原作第一話の続きと、第二話も入るのかな？
　実はこの辺すごく気になっていてね。原作で第三話ぐらいかな。主人公が自転車部に入部決定するんだけど、その経緯を書いた話は絶対に一話で完結させて欲しい。週をまたいだり、逆に早い時間で終わらせたりせず、原作通り自転車部主将の深澤洋輔が出てきて、一晩明けて入部決定として欲しい。これはすごくいいエピソードだから、原作通りに丁寧に描いて欲しい。
　だっていまから期待しているんだ。篠崎ミコトと深澤ゆきの声優さんは二人とも上手だよ。この二人の掛け合いが、このエピソードの要だからね。じっくり聞きたい。おもっきり浸りたいんだ。
　というわけで、再来週に期待。

　総評としては、まあまあ。原作も第一話はこんなものだったしね。全てはこれからだよ。