第一章 ~抱きしめたい~
とんでもないものを見てしまった。白く大きなウサギである。そして、たまらなくかわいいウサギのぬいぐるみである。もう、ギュ~っとしたい、ギュ~っと。そのくらいかわいかった。
そしてその持ち主の男の子が、小学校低学年ぐらいの外人の子。これまた超かわいい。その子がぬいぐるみをぎゅっと抱きしめて、お母さんとお姉ちゃんの後をついて歩いてんだよね。
もう、気を失ってしまいそうにかわいかった。胸がキュンキュンいってたよ。駆けていって、その子の背後からぬいぐるみごと抱きしめたかった。
さすがに理性が邪魔をして、出来なかったけどね。
でも、いまでは後悔している。だって、あのぬいぐるみぐらいは買いに行きたいからさ。どこで売っているのとか聞いておけばよかった。
勇気を出してさ。追いかけていって、背後から肩を叩き、振り向いた男の子に聞けばよかった。
「ハウマッチ?」って。
……犯罪だけどね。
第二章 ~スウィート・ガール~
帰りの電車でね。またまた素晴らしい出会いがあった。小学生になるかならないかの、やっぱり外人の女の子が静かに乗ってきて、椅子に座りすぐ横のスペースに手を置いているんだ。後から来たお母さんの場所取りをしていたんだね。偉いな~と思って感心していると、その子はお母さんとお喋りを始めたんだ。
残念ながら、会話の内容はわからない。聞こえなかったわけでも、二人が英語で話していたからでもない。二人は一言も発さずに、手話で会話していたんだ。
ただ、それだけの話さ。それだけの話なんだけど、グッときちゃったよ。お喋りなその子の姿があまりにかわいすぎてさ。いわゆる一目惚れってやつだね。
別にその子と同い年に生まれ変わりたいだなんて、無茶なことは思わなかったよ。でも、待つ気にはなった。その子が大きくなってお嫁さんになってくれそうな歳になるまでね、僕はいくらだって待つ気になったさ。
それは嘘偽りない真実なんだけど、まぁ、無理な話でもある。その子の隣に立つ者として、残念ながら僕は俗物過ぎるからね。彼女にはきっともっと相応しい人物が現われるよ。
だから僕はとりあえず電車を降りた。彼女の未来が光り輝いていることを願いながら。
今日はとってもキュートな二人のエンジェルと、チャーミングな一匹のラビットと出会うことが出来た。
つまり、とても幸せだっていうこと。
とんでもないものを見てしまった。白く大きなウサギである。そして、たまらなくかわいいウサギのぬいぐるみである。もう、ギュ~っとしたい、ギュ~っと。そのくらいかわいかった。
そしてその持ち主の男の子が、小学校低学年ぐらいの外人の子。これまた超かわいい。その子がぬいぐるみをぎゅっと抱きしめて、お母さんとお姉ちゃんの後をついて歩いてんだよね。
もう、気を失ってしまいそうにかわいかった。胸がキュンキュンいってたよ。駆けていって、その子の背後からぬいぐるみごと抱きしめたかった。
さすがに理性が邪魔をして、出来なかったけどね。
でも、いまでは後悔している。だって、あのぬいぐるみぐらいは買いに行きたいからさ。どこで売っているのとか聞いておけばよかった。
勇気を出してさ。追いかけていって、背後から肩を叩き、振り向いた男の子に聞けばよかった。
「ハウマッチ?」って。
……犯罪だけどね。
第二章 ~スウィート・ガール~
帰りの電車でね。またまた素晴らしい出会いがあった。小学生になるかならないかの、やっぱり外人の女の子が静かに乗ってきて、椅子に座りすぐ横のスペースに手を置いているんだ。後から来たお母さんの場所取りをしていたんだね。偉いな~と思って感心していると、その子はお母さんとお喋りを始めたんだ。
残念ながら、会話の内容はわからない。聞こえなかったわけでも、二人が英語で話していたからでもない。二人は一言も発さずに、手話で会話していたんだ。
ただ、それだけの話さ。それだけの話なんだけど、グッときちゃったよ。お喋りなその子の姿があまりにかわいすぎてさ。いわゆる一目惚れってやつだね。
別にその子と同い年に生まれ変わりたいだなんて、無茶なことは思わなかったよ。でも、待つ気にはなった。その子が大きくなってお嫁さんになってくれそうな歳になるまでね、僕はいくらだって待つ気になったさ。
それは嘘偽りない真実なんだけど、まぁ、無理な話でもある。その子の隣に立つ者として、残念ながら僕は俗物過ぎるからね。彼女にはきっともっと相応しい人物が現われるよ。
だから僕はとりあえず電車を降りた。彼女の未来が光り輝いていることを願いながら。
今日はとってもキュートな二人のエンジェルと、チャーミングな一匹のラビットと出会うことが出来た。
つまり、とても幸せだっていうこと。
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