この漫画のVol.1が出たのは一年近く前だ。
丁度僕が鬱期に入る少し前。
このシリーズは常に僕に多大な影響を与える。
良きにしろ、悪しきにしろ、
といいたいところだが、どんな影響を受けたとしても、僕はそれを肯定するから、結果としてはよい影響しかないね。
今回の巻で印象深かったのは、主人公のひとりカーター・オーガスの笑顔だ。
青年期、カーターはいくつかの不幸な別れを経験し、以来、日常の何気ない会話の中で、しばしば漠然とした不安感に苛まされるようになる。
「それじゃ」とか「また後で」といった会話を最後に、もう二度と会えなくなるんじゃないだろうかと。
そして、その不安はたいがい現実となった。
だから、医学部一年生のあるときにみせた笑顔はとても印象的だった。
いつも授業で相手をしている解剖用の屍体の素性をちょっとしたことで知ってしまい、それが中学のときに付き合っていた初恋の女性であると知ったあと。
授業で彼女の屍体に向けて彼がみせる笑顔。
その受け取り方は読者それぞれだろうけど、僕にはこう見えた。
例えどんな形であれ、別れた相手にまた巡り会えたことが嬉しい。
人生はさよならばかりではないのだ、と実感しているよう。
どちらかといえば、僕もさよならは得意なほうじゃない。
何度かここに書いていると思うけど、さよならを云ってわかれたことはほとんどない。
かといって再会もほとんどない。
カーターみたいな実感を得られたことはないけれど、そんな僕でも幻想を抱きそうになる。
あなたとまたいつか出会う日が来る。
そんな幻想を信じられそうな気分にさせてくれる、カーター・オーガスの笑顔が、獣木野生先生の描く『PALM』シリーズがだいすき。
丁度僕が鬱期に入る少し前。
このシリーズは常に僕に多大な影響を与える。
良きにしろ、悪しきにしろ、
といいたいところだが、どんな影響を受けたとしても、僕はそれを肯定するから、結果としてはよい影響しかないね。
今回の巻で印象深かったのは、主人公のひとりカーター・オーガスの笑顔だ。
青年期、カーターはいくつかの不幸な別れを経験し、以来、日常の何気ない会話の中で、しばしば漠然とした不安感に苛まされるようになる。
「それじゃ」とか「また後で」といった会話を最後に、もう二度と会えなくなるんじゃないだろうかと。
そして、その不安はたいがい現実となった。
だから、医学部一年生のあるときにみせた笑顔はとても印象的だった。
いつも授業で相手をしている解剖用の屍体の素性をちょっとしたことで知ってしまい、それが中学のときに付き合っていた初恋の女性であると知ったあと。
授業で彼女の屍体に向けて彼がみせる笑顔。
その受け取り方は読者それぞれだろうけど、僕にはこう見えた。
例えどんな形であれ、別れた相手にまた巡り会えたことが嬉しい。
人生はさよならばかりではないのだ、と実感しているよう。
どちらかといえば、僕もさよならは得意なほうじゃない。
何度かここに書いていると思うけど、さよならを云ってわかれたことはほとんどない。
かといって再会もほとんどない。
カーターみたいな実感を得られたことはないけれど、そんな僕でも幻想を抱きそうになる。
あなたとまたいつか出会う日が来る。
そんな幻想を信じられそうな気分にさせてくれる、カーター・オーガスの笑顔が、獣木野生先生の描く『PALM』シリーズがだいすき。
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