よき後輩

　新しい後輩のＴ君は、レゲエが好きでラノベ好き。

　僕にとってはいいカモで、僕の持っていないものを片っ端から貸して貰っている。

　そんなＴ君の新たな趣味がつい最近発覚した。

　それはクソゲーマニア。

　いや、マニアというと語弊がある。

　ただ単に、彼が貧乏だと言う話。

　貧乏故に、安いゲームしか買えない。

　安いゲームだから、つまらないのが多い。

　僕個人としては、つまらないゲームも嫌いじゃない。

　ダメなものの、どこがダメなのかを把握する行為はそこそこ楽しい。

　とはいえ、金は出したくない。

　というわけで、Ｔ君のカモ率がＵＰした。

　ただひとつ難を云うと、小説まではいいが、ゲームをする時間はない。

　とりあえず３０分プレイしたが、続きはいつ出来ることやら。

　ちなみに３０分の評価は並。

　強いて云うと、自分のことを『あっち』と呼ぶ女の子が出てくるところが高ポイント。もちろん、褒めてはいない。

　ああ後、ゲームの内容がいわゆる美少女ゲームという奴で、女の子とイチャイチャするのが目的というところが、やや不満があるが、そこは目をつむろう。

　僕が過去、最も爆笑し、あまりのダメさ加減に感動までしたゲームも、同系列のゲームだから。