だいすき

基本的に自分の好きなものについて綴っていきます。嫌いなものやどうでもいいこと、さらに小説なんかもたまに書きます。

仮面ライダー クウガ 第四十八話 『空我』 ネタバレ

2012年11月01日 01時43分52秒 | 仮面ライダークウガ ネタバレ
 『こんな寄り道をさせたくはなかった。君には、冒険だけしていてもらいたかった』

 みんなへの挨拶回りが終わり、共に戦ってきた刑事と一緒に、最終決戦の場に赴く主人公。

 雪の振る山中で、バイクを下り、主人公は刑事に云う。

『腰のベルト、まだ本調子じゃないみたいなんで、もしもの時にはそこを狙ってください』

 仮面ライダークウガとなって、人々の笑顔を守ってきた主人公は、同時に究極の戦闘生命体へと変貌を遂げようとしていた。

 その心が闇に染まれば、自身も人々に害為す化け物となってしまう。

 それがわかっているから。それが嫌だから、主人公は刑事にそんな言葉をかける。

 そんな主人公に対し、刑事が発したのが、最初の台詞。

 人々の笑顔を守るのは刑事の仕事だ。そして、その人々の中には、主人公も含まれている。

 だから、君にこんなことをさせてしまい、申し訳なく思っている。

 悔いがある。

 子供向けの番組で、こんなにもはっきりとした悔いを描くなんて。

 甘くない。希望もない。後悔。

 そんな刑事に向けて、主人公は笑いかける。

 ヒーローだから。

 誰かの笑顔を守りたいと願って、望んで死地に赴くような青年だから。

『俺、刑事さんに出会えて良かったです』

 最後の戦いは、カッコよさの欠片もなくて、ただただ痛くて、ヒーロー物とはとても思えなくて。

 だからこそ、胸に染み込んでいきます。

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