だいすき

基本的に自分の好きなものについて綴っていきます。嫌いなものやどうでもいいこと、さらに小説なんかもたまに書きます。

帰国しました

2010年07月26日 22時40分11秒 | 色々好き
 長いようで短いフランス旅行から帰ってきました。

 退屈の二文字のない、夢のような旅行でした。

 特に忘れられないのが、セーヌ川クルーズです。

 僕は結構行き当たりばったりというか、全てがなるようになる、という考えの持ち主なので、下準備をせずに行ったのですが、同行者の一人がマメに行きたい場所をリストアップしてきてくれて、その中でも特に楽しそうだったされに僕も便乗させてもらったのです。

 セーヌ川クルーズなんて、だいたいがみなさんの想像通りのものなのでしょうが、行った者にしかわからない感動というものもありまして、この時期フランスは日が暮れるのが遅いのです。夜の10時を過ぎてもまだ明るく、そして急速に日が沈む為、10時半ぐらいに辺りが暗くなります。
 僕達は最初2時ぐらいに船に乗る予定でしたが、色々あって、夜の10時となってしまって、まぁ、夜景も見れるしそれはそれでいいか、なんて気軽に考えていながら、辺りが明るいので、少しガッカリしながら船に乗ったのです。船というのは200人ぐらい乗れるんじゃないかな、という観光用の船で、幸運にも側面の遮蔽物のない場所に座れました。

 そして船が動き出す矢先、それが光り始めました。

 セーヌ川クルーズのスタート地点はエッフェル塔の真下で、地下鉄の駅で言うと9番線のトロカデロ駅です。ちなみにボクはフランス語が読めない話せないので、この日本後表記があっているのかどうか知りません。ちなみのちなみに、駅から出てすぐに黒人の男性10数人が大きな荷物を持って走っているのとすれ違って少し恐かったです。すぐに気づいたのですが、あれは露天商の人達で、警察かなにかが来たから走って逃げたのだと思います。

 エッフェル塔の真下、船が動き出すかどうかの際に、僕達が目にした光り輝くそれは、皆さんがたぶん想像した通り、エッフェル塔です。それはもう光よ爆ぜよ、といわんばかりに電飾が点滅して、夜空を背にして光ってくれたらさぞ綺麗だろう、と思わせる明かりでした。それに見送られながら、クルージングスタートです。

 ゆっくりと流れ行く景観。流暢な日本語によるイヤホンガイド。それらが相俟って僕をワクワクさせてくれましたが、特に僕の心を奪ったのは、世界の色彩です。

 明るかったパリの街は静かに、でもやや急ぎ足で、陽の光を消失し始め、来るべき世界を告げるように、遠くの空が夕焼けに染まります。そして厳かに夜の帳は下ろされ、次に目にする光は人工の、であるが故に美しさも計算に入れられた灯り。

 パリの灯は確かに僕の胸を打ちました。

 自然なるものと人工のものとの美しきマリアージュ。

 ああ、パリに来て良かった。

 しみじみと噛み締めた一瞬でもありました。

 途中で折り返し、戻ってきた僕等を迎えてくれたエッフェル塔の電飾も、最初に僕が想像した通り、夜空に映えてとても綺麗でした。

 もちろん他にも楽しいことは山済みで、モンサンミシェルも素晴らしく、凱旋門も雄大でした。

 その全てはとてもとてもここに書ききれる量ではないので、膣かどこかでお会いしたときに語ることにいたしましょう。

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