オールラウンダー 廻 第六巻 少しネタバレ有り

　熱っ！！　激熱っ！！

　六巻の『オールラウンダー　廻』はいつにも増して熱い。

　それはきっと、打撃系の使い方が非常に巧いからだと思う。

　最初のページを開いただけでわかる。前巻が出てから少し間が空いて、その内容もうろ覚えのところでページをめくり、最初のシーンで前巻の熱を取り戻せる。

　そんなハイキック。

　その後ページをめくっていくと、相変わらず互いの意地と意地のぶつかり合い。

　流した汗と、溜め込んだ熱量のすべてを相手にぶつけようと、互いに必死になっている。

　そして試合が大きく動くときは、印象的な打撃技が出る。

　これがいい。

　題材が修斗だけに、地味な関節技のシーンも多いけど、作者はそのことも配慮して、ちゃんと読者が飽きないようにしている。

　読んでいて、これほど熱い気持ちになれるのは、気持ちがいいね。

　そんな『オールラウンダー　廻』。きっといま、一番の格闘技漫画。