『ピアノの森』はここ数回休みが続いている。
きっと単行本の制作作業で滞っているんだと思う。
それはそれで残念なのだけど、良かったなと思う一面もある。
同じ号に載る『かぶく者』の面白さが尋常ではないのだ。
これと『ピアノの森』を同時に読むのは正直体力が持たないんじゃないかと思うほど。
たかが雑誌掲載の一話に体力とは大袈裟な、とお思いか?
だとしたら思い違いも甚だしい。
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先週に続き、今週の『あひるの空』も面白かった。
少年達の放つその熱量に火傷しそうでした。
はぁ~、まだ少し身体が火照っているみたい。
こんなにも素晴らしい漫画が読める水曜日が大好き。 . . . 本文を読む
小松左京賞を取った作品はまだ一度も読んだことがないけれど、興味深いタイトルを本屋で見かけたことは何度かある。
機本伸司先生の『神様のパズル』もそのひとつ。
留年寸前の僕が担当教授から命じられたのは、不登校の女子学生・穂瑞沙羅華をゼミに参加させるようにとの無理難題だった。天才さゆえに大学側も持て余し気味という穂瑞。だが、究極の疑問「宇宙を作ることはできるのか?」をぶつけてみたところ、なんと . . . 本文を読む
『オメガトライブキングダム』という漫画が『スピリッツ』で連載されている。
僕はこの漫画が好きで読んでいるわけだが、今回その話は置いておこう。
それより作者の玉井雪雄先生が、今週のコメントでこんなことを言っていた。
「『ロンググッドバイ』のDVDが三年も前に出ていたなんて!」
『ロンググッドバイ』というのは、レイモンド・チャンドラーが書いた傑作ハードボイルド小説で、去年ぐらいに村上春樹氏 . . . 本文を読む
すっかり油断していましたが、世間は卒業シーズン。
というか、高校生以上の方はほとんどが卒業式を終えてしまっているのでしょう。
今年は、一体どのくらいの人が『この支配からの卒業』を済ませたんでしょうね? . . . 本文を読む
漫画家の山口譲司先生といえば、チョイエロコメディという印象を抱かれる人の方が多いだろうか。
確かにメジャー系出版社から出ているものはそういうのが多いのだけど、マイナー系の出版社では、どうしてどうして実に味のあるバイオレンス漫画を描いている。
それが『BIRTH』。
それを手にすれば、すべての望みがかなう。
そう言い伝えられているが故に、古今東西の権力者達が求めてやまない千獣観音の触手 . . . 本文を読む
ああ、いいなぁ、『あひるの空』。
今回の話はどう云えばいいんだろうな。
なんか、一話一話の面白さがグッと増してきているのがわかる、そんな話。
たぶん、通しで見ると今回の話は繋ぎになる部分じゃないのかな。来週の方が内容は濃そう。
でもね、そんな繋ぎの回でも面白いよ。
主人公達の熱量とさ、そういったものを失くしてしまったキャラの寂しさと、それをまだ手にしていない少年の焦りが上手く描けていた . . . 本文を読む
悪事や悪意が僕らのすぐ側にあるのと同じように、善意や慈愛だって側にあるんだ。
作り物の世界の中のヒーローを見るたびに僕は思う。
僕もこうなろう。
僕ももっと人に優しくなろう。
正義の味方はいないと思う?
あなたを救ってくれる人はこの世の中に存在しない?
そんなことはないんだ。
恥ずかしさを越える勇気と、挫けることのない実行力があれば、誰だってそれになれるんだ。
と . . . 本文を読む