2人で押し問答になったが、こういう時に限って待ち人は遅い。
そのうちドンとドアの下の方に何かがぶつかる音…
麻也にも想像はついたが、言葉にするのも嫌で、沈黙…
真樹には悪いと思うのだが…
「…ドア開けるのが危険になっちゃったね…」
そこに男の声と気配…
鈴木さんかなと言いながら防犯用のレンズを覗いた真樹は、
「あっ、鈴木さんと後藤くんと…」
真樹のマネージャーの伊豆たちがしゃがみ込んで話しているらしい。男達が会話をしているのが伝わってくる。
「いや、俺もドア開けて参戦したいけど…」
と真樹は言ってくれたが、麻也はもうとにかく嫌だし、体もいうことをきかないので、真樹の警護を頼みに、毛布に潜り込んでしまった。
「あー、やっぱり、ドアの下にいたんだよ。今立ち上がったもん。鈴木さん達振り切って1人で帰ろうとしてるけど後藤くん、追ってったよ…信用できないもんね…」
真樹の実況はそこまでだったが、麻也は、気は滅入るわ、疲れはどっと湧き上がってくるわで、毛布から顔を出すこともできなかった。
「あれ、兄貴寝ちゃった?」
「寝てないよ。」
「パジャマに着替えた方がいいんじゃない? その方が疲れが取れるよ。」
麻也が顔を出すと自分も疲れているのに真樹はわざわざ麻也の大小のバッグを持ってきてくれた。
麻也がようやくパジャマに着替え終えた頃、鈴木たちが入ってきて…麻也は横になって、真樹が説明してくれるのを聞いていたのだが…
次に真樹に起こされた時はもう朝だった。
そのうちドンとドアの下の方に何かがぶつかる音…
麻也にも想像はついたが、言葉にするのも嫌で、沈黙…
真樹には悪いと思うのだが…
「…ドア開けるのが危険になっちゃったね…」
そこに男の声と気配…
鈴木さんかなと言いながら防犯用のレンズを覗いた真樹は、
「あっ、鈴木さんと後藤くんと…」
真樹のマネージャーの伊豆たちがしゃがみ込んで話しているらしい。男達が会話をしているのが伝わってくる。
「いや、俺もドア開けて参戦したいけど…」
と真樹は言ってくれたが、麻也はもうとにかく嫌だし、体もいうことをきかないので、真樹の警護を頼みに、毛布に潜り込んでしまった。
「あー、やっぱり、ドアの下にいたんだよ。今立ち上がったもん。鈴木さん達振り切って1人で帰ろうとしてるけど後藤くん、追ってったよ…信用できないもんね…」
真樹の実況はそこまでだったが、麻也は、気は滅入るわ、疲れはどっと湧き上がってくるわで、毛布から顔を出すこともできなかった。
「あれ、兄貴寝ちゃった?」
「寝てないよ。」
「パジャマに着替えた方がいいんじゃない? その方が疲れが取れるよ。」
麻也が顔を出すと自分も疲れているのに真樹はわざわざ麻也の大小のバッグを持ってきてくれた。
麻也がようやくパジャマに着替え終えた頃、鈴木たちが入ってきて…麻也は横になって、真樹が説明してくれるのを聞いていたのだが…
次に真樹に起こされた時はもう朝だった。