真樹が用意してくれた服に袖を通した時、
(…あ、諒…)
麻也は少し切なくなった。
ボーカルまでいなくなるわけにはいかないからと、諒は2次会に残ったはずだから、引き上げてきたのは多分自分が寝入ってからだったのだろうが…
(…あ、諒…)
麻也は少し切なくなった。
ボーカルまでいなくなるわけにはいかないからと、諒は2次会に残ったはずだから、引き上げてきたのは多分自分が寝入ってからだったのだろうが…
忙しい真樹に自分の恋人のことを訪ねるのは気がひける。そして真樹が何も言ってくれないところを見ると、諒は真樹にも何も言わずに自分の部屋に戻ったのかもしれない…
「兄貴、携帯の充電、いちおうやっといたから。満タンにはならなかったみたいだけど…バッグに入れといたから」
思えば今日も移動日、携帯は特に麻也には命綱だ。
朝食の時も、諒は麻也に近づいて来ようとはせず…
一緒にいるのは真樹なのに、まるで今の彼氏と共にいる麻也を見る、かつての恋人のようだと麻也は思った。
(やっぽり俺から昨日の行方不明を謝っていないからかな…)
「兄貴、携帯の充電、いちおうやっといたから。満タンにはならなかったみたいだけど…バッグに入れといたから」
思えば今日も移動日、携帯は特に麻也には命綱だ。
朝食の時も、諒は麻也に近づいて来ようとはせず…
一緒にいるのは真樹なのに、まるで今の彼氏と共にいる麻也を見る、かつての恋人のようだと麻也は思った。
(やっぽり俺から昨日の行方不明を謝っていないからかな…)