また人まかせで着替えを済ませると、来客の誰かが、
「諒くん、明日はキスシーンやってよ~」
と、冗談ぽく諒に言っているらしいのが聞こえた。
しかし、その後が麻也にはショックだった。
「やらない! あんな見世物! あんなのやらないと見に来てくんないの?」
麻也は、諒の方は振り返られなかった。
ショックで顔なんか見られなかった。
諒の声のトーンだけでは判断できないが…
(見世物って…今の諒にはそんなに嫌なことなのか…)
本来の働きの頭ではないだけに、ものすごく麻也は傷ついた。また麻也は固まってしまった。
そんな麻也の体を、反省会の部屋へと立ち上がらせてくれたのは、付き人の後藤とその後輩だった。
何の心の準備もなかったので、自分はどんな表情をしていたのか…
会議室に移って、メンバーとごくごく身近な人間だけで、とりあえず今日の反省会と食事…
その最中で、麻也が飲んでいた缶ジュースの缶を見て真樹が大声をあげた。
「ちょっと、兄貴、それアルコールじゃないの?」
「え? ジュースじゃないの?」
「アルコール以外のもの何にもないの?」
諒はイライラと叫び、
「これジュースじゃないぞ、カクテルじゃん
会議が白熱していたので、誰もそこまで気が付かなかったのだ。
鈴木は真っ青になった。
「すみません、アルコールを避けてジュースと思って…」
確かに缶がフルーツの絵がついているが…
「兄貴もう飲んじゃった?」
「ごめん、もう1本あけちゃった」
と言いながら、喉が乾いていた麻也は無意識に2本目の缶のカクテルをもう一口飲んでしまった。
「諒くん、明日はキスシーンやってよ~」
と、冗談ぽく諒に言っているらしいのが聞こえた。
しかし、その後が麻也にはショックだった。
「やらない! あんな見世物! あんなのやらないと見に来てくんないの?」
麻也は、諒の方は振り返られなかった。
ショックで顔なんか見られなかった。
諒の声のトーンだけでは判断できないが…
(見世物って…今の諒にはそんなに嫌なことなのか…)
本来の働きの頭ではないだけに、ものすごく麻也は傷ついた。また麻也は固まってしまった。
そんな麻也の体を、反省会の部屋へと立ち上がらせてくれたのは、付き人の後藤とその後輩だった。
何の心の準備もなかったので、自分はどんな表情をしていたのか…
会議室に移って、メンバーとごくごく身近な人間だけで、とりあえず今日の反省会と食事…
その最中で、麻也が飲んでいた缶ジュースの缶を見て真樹が大声をあげた。
「ちょっと、兄貴、それアルコールじゃないの?」
「え? ジュースじゃないの?」
「アルコール以外のもの何にもないの?」
諒はイライラと叫び、
「これジュースじゃないぞ、カクテルじゃん
会議が白熱していたので、誰もそこまで気が付かなかったのだ。
鈴木は真っ青になった。
「すみません、アルコールを避けてジュースと思って…」
確かに缶がフルーツの絵がついているが…
「兄貴もう飲んじゃった?」
「ごめん、もう1本あけちゃった」
と言いながら、喉が乾いていた麻也は無意識に2本目の缶のカクテルをもう一口飲んでしまった。