「明日は二人でごろごろね」
「うん。わかってますよ。そんなキツい言い方しなくても。それに、真樹と直人ももう予定があるかもしれないしね」
「じゃああさっては、諒と出かけて外界に慣れて、次の日はメンバーと宴会、次の日はみんなで帰省。帰っ
てきたら恭一」
「うんわかった。じゃあおのおの連絡しましょう」
麻也はまず真樹に電話してみた。
「デートとかかぶらない?大丈夫?」
ーうん。ウチはね。
「は?」
ーいや、直人がちらっと言ってたんだけど…
直人の彼女の志帆が、ヨーロッパに留学することになったのだという。彼女は画廊の娘で、独立が夢だったが…