あおこのぶろぐ

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新国立劇場「セビリアの理髪師」を観て思い出したスカラ座来日公演と二期会公演

2016-12-11 21:01:07 | 日記
ちょっと前にBSプレミアムでグラインドボーン音楽祭の公演が放映されていたのを観てから、頭の中を「セビリアの理髪師」が流れることが多かったので、12/7に観に行きました。
グラインドボーンの公演より、私は好きでした。

特にアルマヴィーヴァ伯爵のマキシム・ミロノフ 。
(タイプかどうかは置いておいて)イケメン、スマート、長身、と見た目言うことなしの上、普段はカットされる終幕の大アリアまで披露して下さったのだから、頭が下がります。
フィガロ(ダリボール・イェニス)もバルトロ(ルチアーノ・ディ・パスクアーレ)もいい声でしたし、ロジーナ(レナ・ベルキナ)、バジリオ(妻屋秀和)、ベルタ(加納悦子)の皆さん好演で満足でした。
ヨーゼフ・E.ケップリンガーの演出は凝っていて見応えあり、目と耳で楽しめました(もっとギャグがあってもいいと個人的には思いますが)。

私が観に行った日は高校生が大勢観に来ていました。
来ているということは、音楽に興味のある生徒だと思います。

私も最初に「セビリアの理髪師」を観たのは10代の頃でした。
ミラノスカラ座の来日公演をテレビで観て、録音(録画機がまだなかった)して何度も聴いていました。

キャスト
アルマヴィーヴァ伯爵…フランシスコ・アライザ
フィガロ…レオ・ヌッチ
ロジーナ…ルチア・ヴァレンティーニ=テラー二
バルトロ…エンツォ・ダーラ
バジリオ…フェルッチョ・フルラネット
指揮…クラウディオ・アッバード
演出…ジャン=ピエール・ポネル

と、今考えても豪華キャスト。私の中でこの作品の「基本」となった公演です。
今回のケップリンガーの演出も回り舞台でしたが、スカラ座のポネルの演出も回り舞台でした。

これが基本となったということはさぞハードルが高いと思われるかもしれませんが、その翌年の二期会公演も、とても楽しめました。

鈴木敬介演出、中山悌一訳詞の日本語上演でしたが、簡素なセットながらうまく使っていて面白かったし、訳詞もわかりやすくて良かったと思います。
キャストは、伯爵…小林一男、フィガロ…大島幾雄、ロジーナ…豊田喜代美で、当時の若手精鋭の組でした。

以前から書いているように、オペラ公演には芸術性以上にエンターテインメント性を求めるタイプなので、コメディ作品は、邦人による公演なら訳詞上演でやって欲しいと思う私です。
この時のプロダクション、再演して欲しいけど、無理かな。

とにかく10代の、オペラに目覚めて間もない時期に見聞きした作品だからか、とても親しみのある好きな作品です。

今回の新国立劇場の公演は、今の10代の子たちに、どう心に響いたかな?

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