杏の読書日記プラス

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コンビニ・ララバイ

2006-03-17 16:20:30 | 
初めて読む、池永陽の作品~

コンビニ「ミユキマート」は、住宅街にある小さな町の小さなコンビニエンス・ストア。
この作品は、その「ミユキマート」に集う人々と店主と従業員の七つの物語。

「カンを蹴る」「向こう側」「パントマイム」
「パンの記憶」「あわせ鏡」「オヤジ狩りの夜」
「ベンチに降りた奇跡」

一人息子と妻を相次いで亡くした幹朗(店主)。
幹朗に心を寄せる従業員治子。治子に惚れて、足を洗うヤクザ八坂。
借金を作っては、踏み倒す生活を続ける克子と栄三。
万引きがやめられない女子高生加奈子とオヤジ狩りがやめられない満。
コンビニ前のベンチでデートする老人志賀と和子。

彼らの紡ぐ物語は、ハッピーエンドばかりではない。
しかし、哀しくもない。
時に、痛ましいまでの事件がおこっても、彼らは、受けとめることができるから。

~そんな作品でした。

ひとりひとりのキャラが、はっきりしてるので、ドラマを観てるように読み進めます。
池永作品、また読んでみたいです

★★★☆☆

2006.6.30追記:集英社文庫『ナツイチ』に入ってます。


コンビニ・ララバイ
池永 陽著集英社 (2002.6)通常2-3日以内に発送します。
コメント (2)
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