常野シリーズ第三作め。★★★☆☆
膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから・・「常野」から来た人々には、不思議な能力があった。穏やかで、知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。
その中で、「裏返す」能力を持つ拝島瑛子と、娘の時子の話。
出張先で倒れ、昏睡状態に陥った瑛子を助けるために、時子は、迷った末に、ある電話番号に電話をかけることを決意する。
そして、「洗濯屋」と名乗る火浦と出会う。火浦は、強いちからの持ち主で、時子を不安にさせた。さらに、彼は、10年以上も前に姿を消した父とも関わりがあるという。敵か、味方かもわからないままに、火浦と行動をともにする時子。
新しい運命が、幕を開ける~
なんとも不思議な話でした。
突然姿を現す「あれ」と戦う瑛子と時子。行方不明の父。
裏返さなければ、裏返される戦い。
「洗濯される」とは、どういうことなのか。謎だらけ。
恩田陸らしく、時間を交差させながら、話が展開していき、気がつけば、つながっている登場人物たち。ラストは、一気に読ませてしまう構成になってます。
「蒲公英草紙」はとても好きだったのですが、「エンド・ゲーム」はいまひとつかな。
「常野」シリーズは、これで、終わるようです。
恩田陸は、次は、どんな世界を見せてくれるのでしょうか?
期待してます
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追伸:2006.5.8の「チョコレートコスモス」の記事に、追記してます。
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