川端裕人の新刊。★★★★★
楽しみにしていたのに、我が職場には、新刊配本がなく、PC注文して、待つこと約一ヶ月。私って、気の長いお客さんだわ~と思いつつ、伊坂作品などを読んでおりました。
やっと、手にしたこの本は、これまで読んだ川端さんの本の中で、一番好きな本になりました。
プロのサッカー選手だった花島勝は、目下失業中。とある公園の、今にも咲き始めようとする桜の蕾の下で、発泡酒を飲んでいた。その彼の目の前で、四対四のサッカーの試合が始まった。
彼は、ここで太田翼に出会い、三つ子の降矢虎太・竜持・凰壮、高遠エリカとも出会う。
小学六年生のスーパープレイに魅了された花島は、この後、翼や三つ子のコーチになり、数々の試合を共に戦っていく。
そして、ついに、舞台はスペインへ。スーパースターが率いる、世界最強のレアル・ガラクシアと、花島が率いる桃山プレデターとの、『銀河のワールドカップ』が行われるのであった~
2006年6月、ワールドカップイヤー+ワールドカップマンス。
いま、このときに、読まずしてどうする!!って、強力プッシュ
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サッカーが好きな人にも、そうでない人にも、読んでほしい本です。
読み始めて数行で、ググッと、物語に惹き込まれ、「あ~、ここに帰ってきたんだな~」と思いました。物語の中に、す~っ、と入っていく感じと、入ってからの感じが、とても、心地良い作品でした。
特に、最後の試合では、子どもたちと同じように緊張し、興奮し、ドキドキしました。そして、キャプテンの翼の声が聞こえる度に、涙がこぼれそうになりました。
花島と出会った時、ヘディングすらまともにできなかった翼。その翼が、こんなに緊迫した試合の中で、仲間に指示を出し続ける姿に、胸がいっぱいになりました。
印象に残る場面や言葉がたくさんあります。
「敵は宇宙人だけど足は二本。おまけにボールは丸い。」
「リスペクトだ!子供たちに敬意を持ってプレイしろ!」
そして、翼が叫んだ「ダイヨン!」
~最高に笑って、でもこれでこの試合が決まる、という確かな予感に頷いていました。
みなさまも、ぜひ、読んでみてください。
読み終わる頃には、サッカーが大好きになってるはずです
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私も、また読もうっと
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おまけ:本の帯に岡田監督が登場してます
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