デビューから二作めの伊坂作品。★★★★☆
泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。
父に自殺された青年は神に憧れる。
女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。
職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。
幕間には歩くバラバラ死体登場・・・。
並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。
不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。
巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。
(文庫の紹介文より)
期待通りのおもしろさ、というべきか。
期待以上のおもしろさ、というべきか。迷ってます。
期待以上のおもしろさを期待していたから、やはり期待通りなのか?
やっぱり伊坂作品はおもしろいなあ、とホールドアップしたくなる作品でした。
文庫の紹介文にあるように、会話がいい。
交錯する物語がいい。登場人物がいい。
わくわくするし、ドキドキするし、はらはらするし。
どぉん!!と読み応えのある450ページの長編。
これが伊坂作品の醍醐味でしょう~と大満足。
やっぱり、伊坂さんはこうでなくっちゃ
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おまけ:伊坂さんの新作『フィッシュストーリー』の記事も書いてます。
『ラッシュライフ』の黒澤と今村、河原崎につながる作品です。