初めての佐藤多佳子の作品。うん、良かった!★★★★☆
話題になり始めたころから、読みたいと思い続けた作品です。
直木賞候補になり、現在は本屋大賞ノミネート中。
1巻「いちについて」、2巻「よーい」、3巻「どん」の三部作。
図書館にリクエストして、ようやく読むことができました。
神谷新二には、天才的MF・神谷健一という兄と、天才的スプリンター・一ノ瀬連という親友がいる。
中学時代にサッカー部を辞めた新二は、高校では、連とともに陸上部に入る。
そこで、100M走を走る連をみて「いつか連と並んで走る。いつか連を追い越したい」という大きな目標を見つける。
体力のある新二は、春高陸上部の仲間や、顧問のミッチャンに助けられ、成長し、ランナーとしての力を養っていく。
高校1年生から、3年生までの新二と連の陸上生活を中心に、物語は進んで行き、ラストは、インターハイを目指す大会が描かれている。
~連の登場する最初の場面から、すーっと物語の中に惹き込まれてしまいました。
陸上部初心者の新二と一緒に、陸上のいろはを覚えながら、読み進むことができます。
僅か10秒の100M走競技にドラマあり、4×100Mの四継リレーにドラマあり。
今まで、地味だな~とぼんやり思ってた陸上競技への思いを一変させられました。
どきどきするし、はらはらするし。こんなにも熱い競技だったんだね
今年のお正月、初めて箱根駅伝のテレビ中継をみました。
往路で、今井選手(名前、あってるかな)が、ぐんぐん走る姿は、かっこよかったです!
世界陸上も近いし、2007年は陸上に注目の年になりそうな予感がします。
練習帰りのK高陸上部。
毎日、放課後になると、シュンの通うK高陸上部のメンバーは、学校から徒歩で30分くらいの距離にあるS陸上競技場に練習に出かけます。
我が家は、学校と競技場のほぼ中間地点なので、彼らの姿をいつも見ていました。
そして、シュンがK高に入学してからは、彼らの姿を身近に感じるようになりました。
全国デビューしたサッカー部や、甲子園をめざす野球部にくらべると、小さな陸上部だけど、がんばってます。
応援してます。