坂木司の新シリーズになるか!?★★★★☆
舞台は、東京・下町の商店街。「アライクリーニング店」の長男・新井和也は、年中アイロンの蒸気に包まれ育ったので、超がつくほどの寒がり。そして、子どものころから、困り顔の動物や人間が、彼の前に転がり出てくるため、同級生からは「町の生物委員」なんて呼ばれたりする。
和也が大学卒業を控えたある日、父親が急死した。就職も決まっていなかった彼は、しかたなく家業を継ぐことに。アイロン職人のシゲさん、近所の喫茶店で働く友人・沢田直之など、周囲の人の助けを借りながら、新生活がスタートする。
クリーニングの仕事を通して、地域の人と密着に接することになった和也。そこには、様々な謎が潜んでいて、和也と沢田は、その謎を解決していくのだった~
~というわけで、坂木司の本領発揮の物語です。
温かいきもちで満たされる作品です。
商店街で生まれ育った和也と、人とのつきあいに距離を置く沢田。
ひきこもり探偵シリーズの坂木と鳥井のように、名コンビに思えます。
この作品、シリーズ化してほしいなぁ
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