杏の読書日記プラス

本が好き。お昼寝が好き。こどもが好き。
読書日記から写真日記へリニューアル♪

約束

2006-03-26 23:32:19 | 
約束
約束
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.26
石田 衣良著角川書店 (2004.7)通常2-3日以内に発送します。



「4 TEEN」に続いて、石田衣良作品は二作め。★★★★☆

「約束」「青いエグジット」「天国のベル」
「冬のライダー」「夕日へ続く道」
「ひとり桜」「ハートストーン」七つの短編集。

著者のあとがきより抜粋すると~

ぼくはテレビニュースを見て泣くことはめったにありません。でも、池田小学校の事件だけは例外でした。悲しくて、腹が立ってたまらず、気づいたら鼻をすすってました。生き残った子どもたちにエールを送り、亡くなった子どもたちの魂を鎮めるために、自分になにかできないかと真剣に考えたのです。(中略)理不尽な犯罪の被害者が、苦しみからたちあがり、人生に帰ってくる。その過程をていねいに、しっかり書こう。そうすれば、あの悲惨なだけの事件から、なにごとかを救いだすことができるかもしれない。そうして「約束」はこんな形の作品になりました。

~石田さんが丁寧に描いた七つの作品は、読む者の胸にまっすぐに届く作品でした。
ひとつだけ、紹介します~

ナイフを持った男に刺されたヨウジ(10歳)。ヨウジが自分をかばい、亡くなったことを知ったカンタは、「ほんとうはぼくが死ねば良かった。おじさん、おばさん、ごめんなさい。ぼくが生きててごめんなさい。」とあやまり、次第に心を壊していく。
そして、ある日、死を決意したカンタのもとに、ヨウジが現れる。「ぼくもヨウジのところへいくって決めた」と告げるカンタ。しかし、カンタの言葉にヨウジは首を振る。「カンタには、これからたくさんのものを見て、経験して、大人になってほしい。ぼくは、カンタといっしょに、もっともっと生きたいよ」と訴える。「わかった、わかったから、もう泣かないで」それは、ふたりの「約束」になる。

~他に、好きな作品は「天国のベル」と「ハートストーン」
どちらもカンタと同じ10歳の男の子の話。
読んでた場所が、食堂だったので、必死で涙をこらえたら、鼻の奥がツーンとなりました。






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満開

2006-03-25 21:51:10 | 日記


木蓮シリーズ、第三弾~満開です。
我が家の二階もすっかり隠れるくらいに、咲きほこっております。



見上げると、こんな感じ。
なかなかの眺めです。



ももです~

おかあさん、もう三日も、おんなじネタですよ。
ほかの話題はないですか?


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開花宣言

2006-03-24 20:40:36 | 日記


我が家の木蓮です。
一日経って、ほぼ満開に咲きました。

なのに、写真が上手く撮れません。
カメラの限界なのか、腕が悪いのか。
(腕に決まってるけど

すごくきれいなのに、全景が撮れません

そうそう、福岡は、昨日、桜の開花宣言をしたそうです。
「え~、咲いてないよ」と思ったんだけど、今日ほころんだ桜を発見
春が始まったんだね。




ももです~

春は、いろんなおはながさいて、いいにおいがします。
おさんぽのときに食べるはっぱさんも好きです
春のにおいです。
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春近し

2006-03-23 22:50:44 | 日記


我が家の木蓮です。少しずつ咲いてきました。
暖かい日がくれば、一気に満開になることでしょう

でも、見ごろは数日で、そのあとが大変。
大きな花びらが、歩道一面に散るので、掃除をするのに、毎朝20分くらいかかります散り始めると、早起きしなくちゃいけないし、腰も痛くなります

さて、桜情報~北九州は、まだ蕾です。
みなさまのところは、咲いてますか?

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グラスホッパー

2006-03-22 13:39:52 | 
グラスホッパー
伊坂 幸太郎著角川書店 (2004.7)通常24時間以内に発送します。



伊坂幸太郎作品~これで3作め。 ★★★☆☆

妻を殺され、復讐を決意し、闇の組織「令嬢」に忍び込んだ元中学の数学教師・鈴木。
これまで30人以上もの人間を自殺へと導いてきた殺し屋・鯨。
一家惨殺でさえ躊躇うことなく、ナイフを操る殺し屋・蝉。

鈴木が「令嬢」に潜入して一ヶ月、予想もしてなかった事件が起こる。
妻の仇だった男が、鈴木の目の前で車に轢かれて死亡する。
この事件をきっかけに、鈴木と鯨と蝉~三人の距離が近づいていく。

亡霊に悩まされ、過去を清算することに心を惹かれる鯨。
自由に生きていくことを夢想し続ける蝉。
彼ら二人の今後の鍵を握る鈴木。

巧妙に張られた伏線が、絡んでいきながら、物語は終局へむかっていく~

殺し屋が出てくるので、当然なんだけど、人がいっぱい殺されます。
ある者はナイフで刺され、ある者は「押し屋」に押され、ある者は首をつって、命を奪われていきます。辛いです。

「チルドレン」も「陽気なギャングが地球を救う」も、明るい話だったので、安心して読むことが出来ました。
でも、この作品は、違いました。読み終えたときに、重いものが残りました。

小説として、完成度は高い、と思うけど、おすすめ度は★3個。
読みごたえは充分!!なんだけど、幸せ度が低いです
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