杏の読書日記プラス

本が好き。お昼寝が好き。こどもが好き。
読書日記から写真日記へリニューアル♪

陽の子雨の子

2006-05-25 21:36:36 | 
陽の子雨の子
陽の子雨の子
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.25
豊島 ミホ著講談社 (2006.3)通常24時間以内に発送します。


豊島ミホとの出会いの一冊。★★★☆☆

私立の男子中学に通う夕陽、
二十四にしては幼く見える雪枝、
十五で雪枝に拾われて四年になる聡。

思いがけない夏が、いま始まる。

初めて夕陽が雪枝の家を訪ねる日、
押入れの中には、後ろ手に縛られた聡がいた・・・。
不安と希望の間で揺れる、青春の物語。

~以上、本の帯の紹介文(原文のまま)でした。

現在の自分に納得ができずに、苦しむ雪枝。
何かを掴もうとするのだけれど、ままならず、
聡を巻き込み四年が過ぎ、そして、夕陽をも巻き込もうする雪枝。
そんな雪枝の姿を、夕陽と聡が交互に語って、ストーリーは展開していく。

しかし、膠着した日々の終わりは、近づいていた。
雨があがるように~

雨の描写が多い作品で、梅雨空が似合う作品でした。
装丁も、とてもきれいです。
(上の画像よりも、オレンジとブルーがもっと鮮やか。なのに、すっきりした感じ)

でも、設定が少々強引です。
雪枝は、こころが幼すぎるし、夕陽は、こころが落ち着きすぎてるし、
バランスが取れてるのは、聡だけかな。
本を読み始めたときは、夕陽に近いきもちだったのが、読み終わる頃には、聡に近くなっていました。

ラストは好きです。
雨上がりに、虹をみたようなきもちがしました。





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だるま食堂

2006-05-24 22:46:10 | 日記
今日は、休日。
午前中は、図書館で、小さい子たちへの読み聞かせのお手伝いへ。
夜は、子ども劇場の例会で、だるま食堂による音楽コント『暮らしのト長帖』の舞台へ。

『だるま食堂』とは、何?
説明したいのですが、手元に資料がなんにもありません

女性3人のコント集団。
それも、抱腹絶倒するくらいのコントを披露してくれました。

約80分、笑いっぱなし
特に、2部に入ってからの、3人の衣装には、シビレました

こんなにビックリしたのは、『トラやぼうしてん』以来かも。
だるま食堂さん、また会いたいです

だるま食堂のホームページは→こちら
(百聞は一見にしかず~ぜひクリックを!)



ももです~

おかあさんは、今日の例会で、挨拶を担当したそうです。
数百人の前で、マイクを握ったんだって。

本番前に、30分も練習したのに、やっぱり、失敗
とほほのほ
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マルコの夢

2006-05-23 19:44:54 | 
マルコの夢
マルコの夢
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.23
栗田 有起著集英社 (2005.11)通常24時間以内に発送します。


栗田有起の作品、二作目。★★★☆☆

大学は卒業したものの、就職先が決まらない一馬は、姉に呼ばれて、フランスへやってきた。
日本食材の配達などを手伝っているときに、三ツ星レストラン「ル・コント・ブルー」のキノコ担当を言い渡される。
「なぜ?」と疑問を抱きつつも、誠実に仕事をこなしていく一馬。そして、二ヶ月が過ぎ、「潮時」を意識した彼に、レストランのオーナーは、幻のキノコ『マルコ』をさがしてくれ~と頼む。

幻のキノコ『マルコ』を求めて、日本に戻ってきた一馬。
彼が、そこで出会うキノコの正体は?
キノコの隣で、待つものの正体は?~

132ページの『マルコ』を巡る不思議ワールド。
あっという間に、おしまい、でした。

栗田さんらしい小作品でした。
もっと、ふくらませていくと、いしいしんじや、村上春樹のようなワンダーランドが見えてくるのでしょうか?

まだまだ、これからの作家さんだと思います。
楽しみにしてます!!

栗田有起さんへのインタビューは→こちら
コメント (4)
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もものひとりごと

2006-05-22 16:46:39 | みみ・もも・ぎん・さんた・かい・なつ


ももです~

この頃、雨が多いです。今朝はだったのに、昼からはです。
そんなわけで、早めにおさんぽに行ってきました

家の前で、小学生軍団の男の子に遭遇。
「ももちゃんより、好きな犬はおらん(いない)よ~」と告白されてしまいました



この頃、抜け毛も多いです。いろんなところが、もわもわします。
おみみのところも、もわもわらしいです。(私は、見えません)
おかあさんは、「もも、まだらの犬になったね」と言います。
シャーロックホームズなんて、わかりませんけど



このお花は、『イソトマブルー』です。
うすむらさきのきれいなお花です
おかあさん、食べてもいい?

コメント (2)
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死神の精度

2006-05-21 19:19:53 | 
死神の精度
死神の精度
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.21
伊坂 幸太郎著文芸春秋 (2005.6)通常24時間以内に発送します。


伊坂作品、まだ続いてます。★★★★☆

『千葉』という名を与えられた男は、死神らしい。
死神といっても、死を与えるのが仕事ではなく、担当する人間を7日間かけて調査し、『可』もしくは『見送り』と判断するのが仕事である。

人間の姿になっている間の千葉は、調査の合い間を縫って『音楽』を聴く。彼の唯一の楽しみである。ジャズでも、ロックでも、クラシックでも、音楽を聴いているだけで幸せになれるという。

彼の仕事のスタイルは、やるべきことはやるが、余計なことはやらない、というシンプルなものだった。
そして、彼が仕事をするときは、何故か天候に恵まれない。
そう、彼は、晴天を見たことがない死神だった。

「死神と精度」「死神と藤田」「吹雪に死神」
「恋愛で死神」「旅路を死神」「死神対老女」

この作品には、死神『千葉』の六つの仕事が、描かれている~

短編集は、やや苦手なのですが(読んでるうちに、テンションが下がってくる)、この作品は、最初から最後まで、かなり高いテンションで読みました。

全部、おもしろかった!!!

伊坂さんらしい作品だと思いました。
設定がとんでもなくて、キャラクターがはっきりしてて、会話が絶妙で~。

「終末のフール」で感じることのできなかった、伊坂さんの想いが感じられる作品でした。

そして、驚いたことがあります。
『千葉』は、「魔王」にも出てるのですね。
「死神の精度」を読んでる途中に気がついて、ビックリしました。
この辺りも、伊坂さんらしい

伊坂作品、当分続きそうです
コメント (2)
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