杏の読書日記プラス

本が好き。お昼寝が好き。こどもが好き。
読書日記から写真日記へリニューアル♪

出頭

2006-09-15 23:46:40 | 日記

少し前の夕焼け。

例の駐禁の件で、警察署に行ってきました。
反則金の仮納付書が、夫名義で届いたので、異議申し立てに行ったのですが~
驚いたことに、6月の制度改定で、駐禁では、個人には、違反点数が加算されないらしいのです。
皆さん、知ってましたか?

違反した人が誰であろうと、車両所有者に反則金の仮納付書が届き、
反則金さえ払えば、それでOK、ってことらしいです。

「私が違反したのに、反則金が夫名義(車両所有者)なのは変ですね」
と警察署で言ったら、苦笑されました。
でも、制度に納得できないので、私の名前の違反の切符を切ってもらいました。

この制度改正には、以前から疑問がありました。
迷惑駐車を減らすことが目的なのに、宅配便や郵便車なども対象になるなんておかしいです。
もっと他に、取り締まって欲しい車・運転者はたくさんいるのに。

~というわけで、大変勉強になりました。
反則金は、15000円なり


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クローズド・ノート

2006-09-14 20:44:24 | 
クローズド・ノート
雫井 脩介著角川書店 (2006.1)通常2-3日以内に発送します。


初めての雫井作品。★★★★☆

大学生の香恵は、ある日、クローゼットの中に、自分の物ではないノートを見つけた。「前に住んでいた人の忘れ物だろう。いつか取りにくるかもしれない」と思っていた香恵だが、次第にノートが気になり始め、ついにノートを開いてみることに。
「伊吹’s note」の中は、万年筆の赤紫系のインクで書かれた文字が綴られていた。
このノートの持ち主・伊吹は、小学校の先生で、4年2組の担任だったらしい。香恵は、伊吹と自分に似たものを感じ、どんどんノートの世界に引き込まれていく。
そして、香恵の日常も、友人の留学、友人の彼からの告白、気になる人との出会い、など変化していく。
「伊吹’s note」を閉じるとき、香恵は、何を見つけているのだろう~

~ストーリーは、予想される展開だったけど、とてもおもしろくて、一気に読んでしまいました。
伊吹先生が、とても素敵で、香恵が引き込まれたきもちに同調します。

香恵が働く文具店の描写、万年筆に関する薀蓄も読んでいて、楽しかったです。

ミステリー作家・雫井脩介ファンには、物足りない面もあるかもしれません。
雫井初心者の私には、心に残る作品でした。
あとがきも良くて、涙がぽろっ。そうだったんだ、とじ~ん。
温かいきもちで、本を閉じたのでした。


追伸:この作品は、『文庫読み放題』ほか携帯読書サイトで配信されたものに、加筆
・訂正した作品なんだそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

檸檬のころ

2006-09-13 22:36:20 | 
檸檬のころ
檸檬のころ
posted with 簡単リンクくん at 2006. 9.13
豊島 ミホ著幻冬舎 (2005.3)通常2-3日以内に発送します。

豊島ミホの作品。★★★☆☆

ある日の図書館で、この表紙に惹かれ、豊島ミホと出会いました。
あとがきを読んで、借りたものの、読むことができず、返却することが二回。
三回目にして、ようやく読むことができました。ほっ。

「タンポポのわたげみたいだね」
「金子商店の夏」「ルパンとレモン」
「ジュリエット・スター」
「ラブソング」「担任稼業」
「雪の降る街、春に散る花」
田舎の高校生たちの七つの短編集。

保健室登校や下宿、音楽・自転車、東京への進学。
雪降る町、電車通学。
作者の高校生活が、そのままこの作品に投影されてます。

「檸檬のころ」と「エバーグリーン」の二作は、豊島ミホらしさに溢れていて、おすすめです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エバーグリーン

2006-09-12 23:41:24 | 
エバーグリーン
豊島 ミホ著双葉社 (2006.7)通常1-3週間以内に発送します。

豊島ミホの新作。★★★☆☆

中学三年生の宮本進と松田綾子。クラスの中では、地味な二人が、学祭をきっかけに、言葉を交わすようになる。
アヤは、中二のころからシンを「特別な存在」として意識していた。
そして、シンは自分の背中を押してくれる存在として、アヤを意識するようになる。
しかし、友だち以上、恋人未満の二人は、ある日、小さな諍いをおこし、離れていく。
そして、卒業の日。アヤは、自転車のシンを必死で追いかけていく。
泣きじゃくるアヤに、シンはある「約束」をするのだった。
10年後の今日、3月14日に、またここで会おう、と。
そのとき、アヤはマンガ家になって、本をみせること。
シンは、超有名なミュージシャンになって、「アヤコに捧ぐ歌」をもってくる~と。

月日は過ぎ、10年後の「約束」の日まで、あと二ヶ月。
アヤとシンは大人になり、別々の時間を重ねている。でも二人は、あの「約束」を忘れてはいない。
二人は、「約束」どおり、10年後の再会を果たすことができたのか。
「約束の日」までのカウントダウンが始まる~

~なんて話でした。
豊島ミホワールド全開、と思える作品。
10代のころの、せつない想いや、一途なきもち。
あやふやで、頼りない言葉。
なつかしくて、でも、もう触れることのできない時間。
そんな風景が広がっていました。

豊島ミホは、これからどんな作品を書くのだろう。
この作品を読んで、そんなことを思ったりしました。
小学生・中学生・高校生、その先の世界を見せてほしいです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダメ犬グー

2006-09-11 19:32:50 | 
ダメ犬グー
ダメ犬グー
posted with 簡単リンクくん at 2006. 9.11
ごとう やすゆき〔著〕幻冬舎 (2006.9)通常24時間以内に発送します。


先週、駐禁をとられたので、しばらくの間、本を買うのを我慢しよう~と、決めました。
(注文している川端さんの新刊は、特別扱いなので、OK!)
が、この表紙に一目惚れ我慢できずに、買っちゃいました。

カミナリ、花火、掃除機、大キライ。
意地をはると、大好きなお散歩も断固拒否。
猫を見ると性格変わる。
いつも聞き耳たてていて、「おかし」の言葉に敏感。
さびしがりやで甘えん坊。
でも、とってもやさしくて愛きょうたっぷりな犬、グー。
愛犬とともに過ごした幸せな日常、そして涙の別れまでを描く。
(裏表紙の紹介文より)

最初の一行を読んだときに、「ももとおんなじじゃん」と思いました。
「猫を見ると性格変わる」なんてとこも!
この本、連れて帰って、ゆっくり読まなくちゃ~そう思いました。

作者とグーの日々を綴ったエッセーの中に、共通するものがたくさんありました。
グーには、目の上のチョンチョンまであり、それを「おひなさまみたい」と記してありました。あ~、ほんとに、ももにそっくり!!
(ちなみに、うちでは、もものチョンチョンを「まろ」と呼んでいます)

そんなわけで、前半は、にっこり読み進めていたのですが、後半は、グーが年老いてきて、だんだん弱ってきます。
グーの病気と、向き合う家族の姿が描かれていて、泣きながらしか、読むことができませんでした。

「あとがき」のなかに、こんな一節がありました。

とくにかわったことがない『ふつうの日』も。
まるで、ずっと昔からそこにすわっているような
『いつもの人』も。
幸せは見落としてしまいそうなくらい、
ありふれた色をしている。
それにちゃんと気づいていけたらな、って思う。
たいせつなものをなくしてしまうたびに、
心から、そう思う。

~目の前にある幸せを、日々実感して生きていくことが、大切なんだと思います。
手を伸ばせば、触れることのできるいのちを愛しく思います。

9月11日、5年前の今日、アメリカで、たくさんのいのちが、テロによって失われました。
あの日を忘れずに、世界中のひとが幸せにすごすことができるよう、願ってやみません。

みんな、みんな、幸せにな~れ

絵本バージョンもあります。
だいすきなグー
ごとう やすゆき文 / いもと ようこ絵PHP研究所 (2005.3)通常2-3日以内に発送します。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする