アプリコット プリンセス

チューリップ城には
とてもチャーミングなアプリコット姫がおりました

超弦理論に於ける宇宙の10次元構造

2023-04-22 09:54:13 | 理論物理学 素粒子


 超弦理論による宇宙は10次元構造になる。宇宙の基本構造は原子の世界である内部空間と、その外側の外部空間に別れている。通常、宇宙の構造と言えば外部空間を考えるのが普通ですが、超弦理論を使う場合には内部空間が重要になる。

 先ず、基本的な宇宙の構造を重力の立場で考える。すると、内部空間は10の20乗のレベルとなり、外部空間は10の40乗のレベルになります。これは、大まかにいえば重力定数の無次元化によって算出されるもので、内部空間はブランク粒子とホログラフィック弦の比率、外部空間はホログラフィック弦と宇宙半径の比率になる。

 ブランク粒子とは時空の揺らぎによって生成される最も小さなブラックホールであり、宇宙半径は宇宙の全エネルギーを集めた最も大きなブラックホールに相当する。

 これは、低次元(3次元空間と時間)に於ける重力定数による宇宙構造ですが、超弦理論では9次元空間の構造が必用になる。更には、重力と電磁気力も統合される必要があり、かなり複雑な構造が予想できる。

 重力定数は、内部空間の10の20乗のレベルを2乗した10の40乗のレベルが無次元量になる。そとて、この10の40乗のレベルが宇宙空間(三次元空間と時間)である。

 前の記事を読み返してみれば、レプトンは3つの空間の重なり合った(9次元空間と時間)で振動する弦であるのだから、何かしらの空間が内部空間には隠れている筈なのだ。この隠された空間の存在を暴きたい。

 まず考えられる事として、低次元の最も小さなブラックホール(ブランク粒子)に相当するものが余剰コンパクト空間にも存在しているのではないだろうか?

   実は、近年、このコンパクトブラックホールは見つかっているのです。

 ただし、余剰次元のブラックホールは、ずいぶんその性質が異なっていますから、それがそのブラックホールだと気が付かないだけなのです。実は、その余剰次元ブラックホールの正体とは神の粒子と呼ばれたヒッグス粒子です。ヒッグス粒子の特異性は質量の起源を説明する理論から生まれた粒子であると共に、重力と電磁気力の統合に付与する性質を持っている。

 ヒッグス粒子は余剰次元に出現した最小のブラックホールであり、余剰次元に新たな重力構造を生み出している。すると、面白いことが分かって来ます。ヒッグス粒子が生み出すホログラフィックが正しくワインバーグ角に一致するのだ。このことで、ホログラフィック弦はワインバーグ角の量子化された収縮を受けており、ハドロンのレジェ軌跡は神のパズルにこの影響を加味することになる。

 ヒッグス粒子が齎す重力と電磁気力の統合は、過剰余剰次元のものであった。であるから、我々が知っている低次元の重力と電磁気力の統合とは異なる。