私の参加する「暮らし方研究会」では、年に八回程度、一般の方々のためのセミナーを開催しています。http://www.kurashikata.gr.jp/
今回は第130回目で、4月1日、「木の神を詣でる…」というテーマで和歌山市にある木の神様=伊太祁曽神社と紀の川市の貴志駅を探訪しました。
まずは、「木祭り」が執り行われるという伊太祁曽神社へ。木祭りは木に感謝するお祭りとして、毎年4月第1日曜日に斎行されています。全国の木材業者などが参列する中、宮司以下が雅楽の音色も荘厳に参進します。 祭典では、日頃の木々への恩恵に感謝し、木材業界を始め、参列者の健勝を祈る祝詞が奏上されました。
その後、伊藤社長に「いのちの水」、奈良時代の初期のものと云われている「横穴式の石室古墳」など案内していただきました。境内山中の井戸より湧く水は、古来より 「いのちの水」と呼ばれて、 病人に飲ませると活力を得ると伝えられているそうです。
また、奥宮司さんからも神社の由来についてご説明いただきました。
伊太祁曽神社は続日本紀の天武天皇の大宝2年(702年)に記載が始まり、寛永記の和同6年(713年)に現在地に鎮座したとあります。
ご祭神は五十猛命・大屋毘古命・大屋津姫命・都痲津姫命ですが、素戔鳴尊命が高天原から天下る際に持参した木の種を大八洲国(日本)に蒔くよう、息子神の五十猛命(イタケルノミコト)に命じたそうです。「木の俣くぐり」には大屋毘古神(オオヤヒコノミコト)が木の俣を利用して大国主命を助けた神話にちなんで、この穴を潜り抜けると災難を除けられると云われ、厄除けの神様としてもお参りする方も多いとか・・・。
境内ではすでに世界チャンピオン城所啓二氏によるチェンソーカービング実演奉納が行われ、明年の干支「巳」が一時間あまりで彫り上げられました。
その後、お待ちかねの餅撒き、境内はこれを拾う人達でいっぱいです。はじめての体験で、競争が激しく残念ながら確保できませんでした。
続いて、猫のたま駅長さんで話題沸騰となった、貴志駅へ。
駅に着くと獅子舞とお御輿がお出迎え。この近くにある大国主命神社でもお祭りが行われていました。
「たま」駅長は日曜日でおやすみ、変わりに「にたま」伊太祈曽駅長がお勤めをされていました。
最後に猫の顔を真似た駅舎前で記念撮影をして、各々「たま電車」「おもちゃ電車」に乗って帰りました。
桜は少し早かったですが、すばらしいお天気で、すべてが初めての体験で地元の文化に触れ、乗客の減少に悩んでいたわかやま電鉄の取り組みに感動し、大変たのしい一日となりました。
桜といえば、今日の天満の満開の桜です。残念ながら今週でお花見も終わりのようです。