新井律子建築設計事務所のブログ

住宅の設計を中心に仕事をしています

暮らし方研究会 185回セミナーで見学会

2023年06月06日 | 暮らし方研究会セミナー

令和5年5月27日(土)午後1時30分~ 午後5時00分頃まで「100年終の棲家―リフォームを愉しむ 」というテーマで見学セミナーが開催されました。

この住宅は、大阪市と和歌山市のほぼ中間に位置し古くは熊野詣の街道筋としてにぎわい始め、江戸時代には漁業、廻船業、醸造業、さらに綿織物業等により独自の町人文化を開花させた泉佐野「さの町場」の中にあります。

 以前建物の設計をさせていただいた方を含め、たくさんの方にきていただきました。皆さんにゆっくり見学していただく為、1時半からと3時からとに、二班に分かれていただきました。

客用玄関から入り、応接間・8畳和室・仏間・寝室・トイレ・洗面・食堂・台所玄関と見ていきます。



そして、10帖の座敷のテレビを使い、PowerPointで説明をしていきました。改修前の写真と工事中・改修後の写真を見ていただくことで、改修の大変さがわかっていただけたかと思います。

「100年以上前に建てられた入母屋・しころ葺き屋根の平屋建て和風木造住宅です。両親の結婚後の住まいとして、古家を購入・改修し、住み始め、私も生まれてからずっとここで育ちました。この家に対する愛着・思い入れがあります。母が4年前に亡くなった事と道路に下水道が通ったこともあり、「終の棲家」として、あらためて暮らし方を見つめなおし、住まいの改修をすすめることにしました。工事期間は6か月、造園工事2週間です。

母の寝室だった座敷に、ベッドを移動し、寝室だった部屋を食堂にしました。天井を撤去、梁現し、土間風の床と当初のかまどのあった雰囲気の部屋に戻しました。井戸屋形への通路部分を台所にして、台所だったところをトイレと洗面にしました。以前からトイレが外廊下から行くことになっており、家の中にトイレを設けるのが切実な願いでした。浴室はユニットバスに変更、庭を見ながら歯を磨く、トイレとお風呂は暖かく快適になりました。また、庭を眺めながらのゆったりとした食事は、大変美味しく感じられます。前栽のブロック塀も木製の大和塀にやり変え、玄関前・食堂前の庭も、暮らし方研究会会員の江夏庭苑事務所に作庭を依頼して見違えるように生まれ変わりました。」


玄関前と、食堂前の芝生のベンチで記念撮影です。


江夏庭苑事務所・江夏大三郎氏に説明いただき、ますます庭づくりに興味がわきました

工事をしていただいた工務店さん、お庭をしていただいた江夏さん、それと参加いただいた沢山の方に感謝です。ありがとうございました。

 

  


田中愛子先生による「新井邸でのアフターヌーンティ」

2023年06月06日 | 日記
田中愛子先生による「文化財新井邸 オープニング記念」が5月26日(金)から28日(日)まで開催されました。
 
国定有形文化財に指定されている大阪府泉佐野市の新井邸は大大阪という大阪が最も豊かだった時代に2500坪に建てられた贅を尽くした建物は当時のままのたたずまいを残し、日本庭園が四季の美しさを彩ります。
新井邸が所有する調度品、食器などを多用に使って、世界の方々にこの美しい日本の伝統の暮らしと食・文化を体験し、学んでもらうプロジェクト。
この度は、オープニング記念(hands raised)
泉州産の野菜をたっぷりと、新井邸の貴重な食器でいただく、アフタヌーンティーを開催いたします。
とのご案内で、26日に参加しました。
 
最初は田中愛子先生と新井家の当主新井健一さんのご挨拶。
各日定員の20名が参加予定です。

 
 




お膳の素敵な器に盛り付けられたお料理。風が心地よく、ゆったりとした空間で美味しく頂きました。
 








素敵な時間を過ごす事ができました。
ありがとうございました。