雨飾山。
メインの大海川ルートは多くの登山者で賑わっているが、ほとんど歩かれていないマイナールートの西尾根。
大海川ルートだけでは物足りなく、西尾根が前々から気になっていたが、何となく行きそびれていた。そんな重い腰を上げて今回チャレンジしてきた。
湯峠からの雨飾山。
どっしりと構えた姿からとても標高2,000m未満の山には見えない。切り立った部分は布団菱のような崖なのだろうか。

湯峠から林道を下っていくと、ハエの大群に付きまとわれて辟易し速足になる。お陰で1時間弱で登山口に到着。

森を抜けると、切り立った崖下の草原に出る。
ススキが身の丈ぐらいに生い茂り、藪こぎして道を分けていく。

沢沿いの登山道。
マーキングがなく、道らしき踏みあとを探しながら進む。

このコース唯一のハシゴ場。
湧き水流れるザクザクの足場のせいで、踏ん張りが効かない。

山肌に付けられた道はすっかり草が覆っていたが、踏みあとを辿っていく。
やがて、木々の向こうに目指す山頂が見える。
まだあんなにもはるか彼方。

ブナの森。
不思議と野鳥の囀りが聞こえず、自分の荒い息づかいと足音のみが耳に届く。

やっとこの先から稜線歩きになる。
稜線とは言っても、回りの木々の丈が低くなっただけで眺望は得られない。

木々の向こうに目指す山頂が見える。
残りの標高差がそんなにないようなのでもうひと頑張りと、自分を励ます。

左手に見える海谷山塊。
なんという荒々しい山並。
もし、10年前に見ていたら多分チャレンジしようと思うが、今の自分には無理だろうな。

草原の彼方に山頂が覗いている。(左側の尖った部分)
ガスが掛かったり晴れたりを繰り返しているが、上々の天気でしょう。

花畑が辺り一面に広がっている。
登山道らしき所も覆われているので、花を散らして歩かざるを得ない。
許せ、花たち。

やがて、岩が出てきて歩きやすくなった。山頂へはまだここを越えなければならない。

草原の稜線は足場が狭く、草花も濡れていて滑りやすく危なっかしい。

山頂に到着。
ここまで誰にも出会わない静かな山歩きだった。

西尾根はあまり歩かれてないため、ワイルドでタフなルートだった。
万人向けとは言わないが、雨飾山が好きな方には一度はチャレンジしてみては、と思う。ただし、エスケープルートがないので、天候の様子を頭に入れてもらいたい。
自分にとっては、ひとつ宿題を片付けた気分。お疲れ様でした、と自分に声かけしたい。
(終わり)
メインの大海川ルートは多くの登山者で賑わっているが、ほとんど歩かれていないマイナールートの西尾根。
大海川ルートだけでは物足りなく、西尾根が前々から気になっていたが、何となく行きそびれていた。そんな重い腰を上げて今回チャレンジしてきた。
湯峠からの雨飾山。
どっしりと構えた姿からとても標高2,000m未満の山には見えない。切り立った部分は布団菱のような崖なのだろうか。

湯峠から林道を下っていくと、ハエの大群に付きまとわれて辟易し速足になる。お陰で1時間弱で登山口に到着。

森を抜けると、切り立った崖下の草原に出る。
ススキが身の丈ぐらいに生い茂り、藪こぎして道を分けていく。

沢沿いの登山道。
マーキングがなく、道らしき踏みあとを探しながら進む。

このコース唯一のハシゴ場。
湧き水流れるザクザクの足場のせいで、踏ん張りが効かない。

山肌に付けられた道はすっかり草が覆っていたが、踏みあとを辿っていく。
やがて、木々の向こうに目指す山頂が見える。
まだあんなにもはるか彼方。

ブナの森。
不思議と野鳥の囀りが聞こえず、自分の荒い息づかいと足音のみが耳に届く。

やっとこの先から稜線歩きになる。
稜線とは言っても、回りの木々の丈が低くなっただけで眺望は得られない。

木々の向こうに目指す山頂が見える。
残りの標高差がそんなにないようなのでもうひと頑張りと、自分を励ます。

左手に見える海谷山塊。
なんという荒々しい山並。
もし、10年前に見ていたら多分チャレンジしようと思うが、今の自分には無理だろうな。

草原の彼方に山頂が覗いている。(左側の尖った部分)
ガスが掛かったり晴れたりを繰り返しているが、上々の天気でしょう。

花畑が辺り一面に広がっている。
登山道らしき所も覆われているので、花を散らして歩かざるを得ない。
許せ、花たち。

やがて、岩が出てきて歩きやすくなった。山頂へはまだここを越えなければならない。

草原の稜線は足場が狭く、草花も濡れていて滑りやすく危なっかしい。

山頂に到着。
ここまで誰にも出会わない静かな山歩きだった。

西尾根はあまり歩かれてないため、ワイルドでタフなルートだった。
万人向けとは言わないが、雨飾山が好きな方には一度はチャレンジしてみては、と思う。ただし、エスケープルートがないので、天候の様子を頭に入れてもらいたい。
自分にとっては、ひとつ宿題を片付けた気分。お疲れ様でした、と自分に声かけしたい。
(終わり)