立ち枯れの目立つ笹の原を下り、避難小屋のあるコルに向かう。

コルから西破風山を振り返る。 去年の初冬ここで一夜を過ごしたが、自分にとってお気に入りの場所。

また笹の原を登り返す。

やがてシャクナゲ茂る急坂を上がって行く。

登山道はえぐれた溝となり、歩き辛い。

緩やかな登りの先に木賊山の山頂へ至る。

下ったザレ場から見える甲武信ヶ岳はとんがり帽子の形。

小屋からの登り返しは針葉樹林の中を抜けて行く。
この登りは疲れの出てきた身体に堪える。

見晴らしのきく場所に出て、振り返れば先ほどまでいた木賊山が構えている。

木々の開けた登山道を進めば山頂はもうすぐ。

甲武信ヶ岳山頂の標柱が迎えてくれる。

見下ろせば、目指す国師ヶ岳までの稜線がなんと長いことか。ため息が漏れる。

千曲川源流からの道と分かれると、荒れた登山道となる。

南側斜面に出ると一気に開ける。しかし、基本的にこのコースは針葉樹林の中を歩くので青空は望めない。

シャクナゲの森に囲まれた「水師」の道標。感慨が湧かない。

木漏れ日はあるものの、薄暗い森を行く。

苔のむす森は緑一色。
色彩豊かな秋の山歩きからかけ離れた世界。

「富士見」に到着。富士山どころか周りの山一つすら見えない。

単調な景色の中、時間だけがイタズラに過ぎていく気がする。
(続く)

コルから西破風山を振り返る。 去年の初冬ここで一夜を過ごしたが、自分にとってお気に入りの場所。

また笹の原を登り返す。

やがてシャクナゲ茂る急坂を上がって行く。

登山道はえぐれた溝となり、歩き辛い。

緩やかな登りの先に木賊山の山頂へ至る。

下ったザレ場から見える甲武信ヶ岳はとんがり帽子の形。

小屋からの登り返しは針葉樹林の中を抜けて行く。
この登りは疲れの出てきた身体に堪える。

見晴らしのきく場所に出て、振り返れば先ほどまでいた木賊山が構えている。

木々の開けた登山道を進めば山頂はもうすぐ。

甲武信ヶ岳山頂の標柱が迎えてくれる。

見下ろせば、目指す国師ヶ岳までの稜線がなんと長いことか。ため息が漏れる。

千曲川源流からの道と分かれると、荒れた登山道となる。

南側斜面に出ると一気に開ける。しかし、基本的にこのコースは針葉樹林の中を歩くので青空は望めない。

シャクナゲの森に囲まれた「水師」の道標。感慨が湧かない。

木漏れ日はあるものの、薄暗い森を行く。

苔のむす森は緑一色。
色彩豊かな秋の山歩きからかけ離れた世界。

「富士見」に到着。富士山どころか周りの山一つすら見えない。

単調な景色の中、時間だけがイタズラに過ぎていく気がする。
(続く)