らくがき帖

ノンジャンル心象風景

ご当地色

2006年08月17日 | 子供
私たち家族が仙台に永住することになったとき、
母は何度もつぶやいていた。

「ヒメちゃんとタローくんは、
東北弁の子になっちゃうのかしらねぇ…」

沼津にも聞き捨てならない
ダサダサな方言が数多くあるのを棚に上げ
「東北弁になっちゃう」
とはまた東北弁に対して失礼だが、
やはり東北地方に縁のない者からすれば、
東北=東北弁=聞き取れない
と言うイメージを拭い去れないのは理解できる。

しかし心配御無用。
仙台市内は転勤族の街。
ママ友にも子供たちにも
役所やお店の人にも
東北弁を話す人はほとんどいない。
青森や岩手の出身で、
お年寄りの東北弁を字幕なしで
理解できるという友達も何人かいるが、
彼女たちも普段話しているのは
関東の友達と変わらない標準語。
完全なバイリンガルである。

こちらへ来てから
「東北弁で何言ってるのか
全然わからない…!!!」
と意思の疎通困難を感じたのは
自動車学校のおじいちゃん先生と
うちを建ててくれた大工の棟梁ぐらい。
だからヒメとタローは
まったく東北弁はしゃべれないよ、
安心してお母さん、
と最近まで思っていたのだが。

あったのである。
いかに転勤族が全国各地から集まれど
ご当地色を拭い去れないジャンルが。

それは…
わらべうた(&伝統的な子供の遊び)!!


例えば「どちらにしようかな」。
お菓子を一つだけ選んでいいよと言われたのに
いくつかで迷ってしまったときなどにやる
あれである。

まず私が慣れ親しんだ
静岡県沼津市片浜地区バージョンを
ご披露しよう。

♪どちらにしようかな
神様の言う通り
ぎったんばっこんしようかな
隣のバカ娘に訊けば分かるよ

幼いころは当たり前のように口にしていたが
「隣のバカ娘」はひどい。
どこぞの教育機関の方が聞いたら
この地域の子は差別用語を口にしている!
などと問題にされそうだ。
とは言え私はこれに慣れ親しみ、
もちろん他の地域バージョンを知らなかったから、
自分の2人の子供たちが
当たり前のように仙台バージョンを
口にするのを聞いていささか驚いた。

♪どちらにしようかな
神様の言う通り
あべべのべのべ
鉄砲撃ってバンバンバン
柿の種

鉄砲を撃つのは何となくニュアンスが分かる。
だが「あべべのべのべ」は何だ。
なぜ柿の種に選択を任せる!?
最初は違和感だらけで
沼津バージョンに替えさせようかと思ったが、
どう考えても「隣のバカ娘」はおすすめできないので
あきらめた。

もっともタローなぞは

「…鉄砲撃ってバンバンバン!
かきのたね!!
え~っ、これ~~~?
これはちょっとなー…。
よし、これを抜かしてもう1回やってみよう。
♪どちらにしようかな…」

という調子なので
何でもいいっちゃ何でもいいのだが。

詳細は割愛するが
「花いちもんめ」なども
私がやっていた沼津バージョンと
子供たちの定番仙台バージョンはかなり違う。
同じ遊びをしているのに
自分がやってきたことを受け継いでもらえていない。
なかなか寂しいものである。


それからもう一つ。
カルチャーショックを受けるほどに違っていた
子供の遊びに必須の文言があるのだが
それはまた次回。
お楽しみに!

イエメン戦

2006年08月17日 | 感想
前回の親善試合は見逃してしまったので
今回初めて、オシムジャパンの戦いぶりを見ました。
解説の人たちの話だと
内容は前回のほうがよかったようですが
なかなかフレッシュな感じで好感持てました。

特に印象に残ったのははにゅうくん
いや体が小さめとは聞いていたけど、
本当に細くて小さいし、
どんぐりまなこの童顔だし、
小学生が1人混じっちゃったみたいじゃないすか!
あれで26歳って、海外の人びびると思うなー。
でもでも、
うわさの通りよく走る!そして速い!
彼が入ってぐんとリズムがよくなったように
素人の私でも感じました。
これから応援しようと思います。

それから佐藤兄!
こちらもうわさの通りオシャレ~な感じで、
日サロ事件とか写真お断り事件とか
納得いく感じでした。
弟君はゴールを決めたし、
これからも2人で話題をつくってほしいものです。

あ~しかしホント、
若いもんはええのぅ。
見ているこっちが元気になる。
よーし、これからどんどん吸い取るぞー!
(↑開き直り)