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らくがき帖

ノンジャンル心象風景

ご当地色 その2

2006年08月23日 | 生活
「お楽しみに」などと書いておいて
こんなに間が空いてしまうというのも
酷い話である。
本当に楽しみにして下さった方、
申し訳ありませんでしたm(_ _)m


さて。
皆さんは子供のころ、
「はないちもんめ」をやるときに、
最初のチーム分けをどのように行いましたか?
あるいは野球とか、バレーボールとか、
とにかくランダムに二手に分かれて
遊びたいときに。どのように?

はい、今思い浮かびましたね。
今思い浮かんだことをするのが
当然だと思っていますよね。
それが、地域によって全然違うのです!!!

このことが判明したのは
子供の遊びを見ていたからではない。
ママさんバレーの練習中である。
2チームに分かれて
試合形式の練習をしようというときだ。

東京出身のキャプテンが言う。
「じゃあグーパーしよう」
顔を見合わせ集まる部員。
なんとなく皆が手を出したところで
キャプテンの声。
「グーとパー」
……皆の手が出ない……。

転勤族の街仙台では、
ママたちの出身地は北海道から九州まで
全国に及ぶ。
すると驚いたことに、
必ずしもチーム分けのスタンダードは
グーパーではないのである。

まず東海地方出身の私。
グーパーはグーパーだが、
出すときの掛け声が違う。
異様な早口で
「グーパーグーパーグーパー出しっ!」。
なのでキャプテンの声には反応できず。

だがこのように
グーパーのイントネーションや
タイミングが違う、というのはまだいい。
グーパーはするけど掛け声は
「じゃんけんぽい」と一緒、などと
紛らわしいことを言う地方も大目に見よう。

青森出身者は言う。
「え~?『グーとチッ』じゃないの?」
グーかチョキを出すと言うのだ!
道理で、さっき平然とチョキを出していたわけだ。
しかし、これもまたじゃんけんから
派生しているという意味ではまだ分かる。

あまりにも揃わないので
ここは当地仙台の流儀で、ということになり
仙台ジモティーに聞いてみたところ

「う~ら~お~も~て」

…グーもパーもチョキもない。
いや、言わば全員パーである。
開いた手をひらひらと振り、
「…お~も~て」の「て」を言ったときに
その手を止めて、
手の平が上の人、手の甲が上の人で
分かれるのである。

あまりの文化の違いに衝撃を受けつつも
皆でこれをやってみたが…
非常ーに判別しづらい!
全員手を開いているし、
みんな色白で手の平も甲も大差ないから、
指ばかりがにょきにょきと出ている印象だ。
表が何人で裏が何人なのか
さっぱりわからない。
仕方がないので
「表出してる人ー」
と呼びかけてみると
「表って…どっち…?」
騒然である。
埒が明かない。

そんなこんなで
我がバレーボール同好会は
二手に分かれる前に
どうやって二手に分かれるかを
まず考えねばならない。
「『ぐーとぱっ』の『ぱ』のとき出してね?」
といったタイミングの打ち合わせは
最早見慣れた光景である。

狭い日本なのに、所変わればだ。


ちなみにヒメとタローは…
もちろんあの判別しづらい
「う~ら~お~も~て」
です…(T_T)