先日20日から、金魚を飼っている。
郊外の小さな町のお祭りを見物に行った際、
衝動的に子供に金魚すくいを
やらせてしまっただけなのだが、
その日以来、私が金魚に夢中である。
まずお祭りの帰り道にホームセンターで
金魚の初心者セットを購入。
水槽、ふた、フィルターとポンプ、
カルキ中和剤、えさフレークの試供品、
フェイク水草と、
当面金魚が健康に生きるための
すべてが入っていて1500円。
世の中便利になっているものだ。
内装がフェイク水草だけでは
味気なかろうと思い、このとき一緒に
川砂と、金魚が食べる水草も購入した。
お祭りの金魚にここまですれば文句はあるまい。
しかし、家に帰ってすべてをセッティングし、
さらに「金魚の飼い方」を研究したり
日がな1日金魚を眺めていたりするうちに
金魚熱は猛烈な勢いで上昇し、
到底今の金魚環境に満足できなくなった。
またもホームセンターで買い足し。
水質悪化を防ぐバクテリアと水草、
インテリア向上のための流木。
金魚の健康と色揚げ(発色のよさ)に配慮したえさ。
ニモに出てきた火山やドクロや家も
売っていれば買ってしまったかもしれないが
町の小さなホームセンターにそこまではなかった。
ほっ……。
さて、こうして環境にも満足し、
暇さえあれば金魚を眺めていたところ、
実にいろいろなことがわかった。
まず奴ら、個性というものがしっかりとある。
全部で4匹いるのだが、
せっかちで猛スピードで動かずにいられない者、
他人にちょっかいばかり出している者、
おっとりとして必要最小限しか動かない者と
実にさまざまである。
大きさや色合いよりも、
動きで個体を判じられるくらい1匹1匹が違う。
そしてその上、「遊び」をする。
泡をつついたり、他人をつついたり、
ポンプによって起こる水流にわざと流されたり…
これはひょっとして、
金魚は私が思っていたよりもずっと
知的な生き物なのではと思い立った私は、
あの実験をやってみることにした。
パブロフの犬。
犬にえさをやるとき、毎回同じベルを鳴らす。
すると犬はそのベルの音を聞いただけで
えさを期待しよだれを垂らすようになる。
パブロフがやった条件反射の実験である。
私が幼いころ入り浸っていた
母方の祖母の家では
池の鯉にえさをやるときいつも拍手で呼んでいた。
我が家の金魚にあれをやらせるのだ。
えさをやるときいつも同じ音を聞かせる。
そのうちそれを覚えて
音を聞かせれば集まるようになる…はずである!
果たしてどのくらいで覚えるであろうか?
1ヶ月か、2ヶ月か、それとも
金魚にはやはり無理なのか?
正解は……2日でした!!
えさをやるとき
「カッカッカッカッ・・・」
と舌を打つ音を長めに聞かせるように
し始めたのが23日。
きょうはもう、舌でなくても
「コンコンコンコン…」
と何かを叩く音がすれば
4匹揃って水面に集まって騒然としている。
いや、水槽の側で人間が立ち上がったら
もう水面で騒然だ。
小さい小さい命なのに、
食に対する貪欲さ、生への執着の強さは
なかなかにすさまじい。
かわいいかわいいと愛でている期間など
あっという間で、
ぐんぐん大きくなって
えさの時間はピラニアのようになるのではと
不安もよぎりつつ、
金魚を眺める私は満足だ。
元気で賢く、よく動く、エライぞ、お前たち♪
さて、次は何の実験しようかな…。
郊外の小さな町のお祭りを見物に行った際、
衝動的に子供に金魚すくいを
やらせてしまっただけなのだが、
その日以来、私が金魚に夢中である。
まずお祭りの帰り道にホームセンターで
金魚の初心者セットを購入。
水槽、ふた、フィルターとポンプ、
カルキ中和剤、えさフレークの試供品、
フェイク水草と、
当面金魚が健康に生きるための
すべてが入っていて1500円。
世の中便利になっているものだ。
内装がフェイク水草だけでは
味気なかろうと思い、このとき一緒に
川砂と、金魚が食べる水草も購入した。
お祭りの金魚にここまですれば文句はあるまい。
しかし、家に帰ってすべてをセッティングし、
さらに「金魚の飼い方」を研究したり
日がな1日金魚を眺めていたりするうちに
金魚熱は猛烈な勢いで上昇し、
到底今の金魚環境に満足できなくなった。
またもホームセンターで買い足し。
水質悪化を防ぐバクテリアと水草、
インテリア向上のための流木。
金魚の健康と色揚げ(発色のよさ)に配慮したえさ。
ニモに出てきた火山やドクロや家も
売っていれば買ってしまったかもしれないが
町の小さなホームセンターにそこまではなかった。
ほっ……。
さて、こうして環境にも満足し、
暇さえあれば金魚を眺めていたところ、
実にいろいろなことがわかった。
まず奴ら、個性というものがしっかりとある。
全部で4匹いるのだが、
せっかちで猛スピードで動かずにいられない者、
他人にちょっかいばかり出している者、
おっとりとして必要最小限しか動かない者と
実にさまざまである。
大きさや色合いよりも、
動きで個体を判じられるくらい1匹1匹が違う。
そしてその上、「遊び」をする。
泡をつついたり、他人をつついたり、
ポンプによって起こる水流にわざと流されたり…
これはひょっとして、
金魚は私が思っていたよりもずっと
知的な生き物なのではと思い立った私は、
あの実験をやってみることにした。
パブロフの犬。
犬にえさをやるとき、毎回同じベルを鳴らす。
すると犬はそのベルの音を聞いただけで
えさを期待しよだれを垂らすようになる。
パブロフがやった条件反射の実験である。
私が幼いころ入り浸っていた
母方の祖母の家では
池の鯉にえさをやるときいつも拍手で呼んでいた。
我が家の金魚にあれをやらせるのだ。
えさをやるときいつも同じ音を聞かせる。
そのうちそれを覚えて
音を聞かせれば集まるようになる…はずである!
果たしてどのくらいで覚えるであろうか?
1ヶ月か、2ヶ月か、それとも
金魚にはやはり無理なのか?
正解は……2日でした!!
えさをやるとき
「カッカッカッカッ・・・」
と舌を打つ音を長めに聞かせるように
し始めたのが23日。
きょうはもう、舌でなくても
「コンコンコンコン…」
と何かを叩く音がすれば
4匹揃って水面に集まって騒然としている。
いや、水槽の側で人間が立ち上がったら
もう水面で騒然だ。
小さい小さい命なのに、
食に対する貪欲さ、生への執着の強さは
なかなかにすさまじい。
かわいいかわいいと愛でている期間など
あっという間で、
ぐんぐん大きくなって
えさの時間はピラニアのようになるのではと
不安もよぎりつつ、
金魚を眺める私は満足だ。
元気で賢く、よく動く、エライぞ、お前たち♪
さて、次は何の実験しようかな…。