寿迎夢・寿迎夢

海砂利水魚水行末雲来末風来末

この年で知りました。

2009-09-06 | Weblog
「一期一会」の本当の意味
「アリ様」の好きな四字熟語の一つの「一期一会」という言葉。

一生にただ一度の出会いを大切するべきだという意味で、出会う
人とは、必ずいつかは離れる時が来て、そしてもう二度と会えない
かもしれない。

だからこの人と一緒にいられるこの時を相手を思いやり大切に
過ごすべきである。 

というのがこの言葉の本意で、「一瞬の出会いと別れですらも運命の
お導き」刹那的で、ちょっとかっこいい言葉と思っていた。

最近、やはりこれも本を読んでいて、少々ニュアンスが異なる様だ。

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井伊直弼の『茶湯一会集』より
「そもそも茶の交会は一期一会といいて、たとえば幾たび同じ
主客と交会するも、今日の会は再び帰らざることを思えば、
実にわれ一世一度の会なり」
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江戸幕府の大老でもあり、茶人でもあった井伊直弼が
「何度も同じ人と茶会で同席することがあるとしても、この茶会は
一生にその日ただ一度のこと。

二度と同じ時に戻ることはできないのだから心を尽くしてもてなさ
なければならない」と述べたのが始まりだそうだ。

毎日顔を合わせる、仕事の同僚、友人、夫婦、親子であっても言葉を
交わすその一瞬一瞬は一期一会。

相手を思いやり、出会えたことを感謝しなさいというものだそうだ。
そうか、本来はこっちの意味だったのですな。

茶道の心得は全くない私ですが、日本人の侘び、寂びの心を垣間見た
様な気がした。

うーんやっぱり、日本語って意味が深い!
これもまた目からうろこの話でした。

あなた、知っていましたか?