白いノート~アラフィフ南天の備忘録

50代半ばを過ぎました。日々気づいた事を忘れないよう書き留めていきます。

形を変えて

2011-04-03 19:11:05 | 介護の仕事

2ヶ月前に入った新人Fさん(20代、男性、介護福祉士)

丁寧な仕事ぶり

優しい声がけ、そして物腰

礼儀正しくて、感じが良い人が入ってくれたな~と皆で喜んでいました。

ところが先月末突然退職の噂!

Fさんは今回の地震の被災地から出て来たのも2ヶ月前

つまり、自分は難を逃れたけれど被災地にはご家族や親戚も住んでおられるとの事。

一時は両親をこちらに呼び寄せて・・・と言っていましたが、親戚の方もいらして

簡単には済まない様子・・・・そうだよね・・・

『いい人だけど理由が理由だけに仕方ないね』

久々の期待の新人さんリタイヤに皆ガックリ。

ところが、一方で別の噂も。。。

Fさんは配属先のリーダーと折り合いが良くなく悩んでいた?らしい。

いい歳をした男が人間関係の躓きくらいで!と南天婆は思ったりしますが

このリーダーという人がかなりの問題人物!というのは周知の事実。

過去何人も辞めています(それでも仕事はできるし、上手く行く人も若干いるし

他にリーダーになる人材もないので・・・という理由で現職)

まぁ・・・本当の理由が何なのか?本人が故郷の被災が原因と言っているのですから詮索しても仕方ない。

私はたった一度だけ、ヘルプの形で一緒に仕事をした事があったので義援金を渡しました。(皆に呼びかけるのは苦手なので、私1人で)

《もっと一緒に仕事がしたいと思ってたけれど残念です。いずれどこかの募金箱に入れる予定にしていたお金です。少しですが義援金を同封しますご家族様やご親戚の復興支援の足しにしてください。Fさんはまだまだお若いので、どこかで大きく羽ばたかれる事を陰ながら応援しています。     お元気で》

という手紙を添えて。。。

 

翌朝・・・

私の携帯に管理者Yさんからメール

《昨夜遅く、社長の所にFさんから電話が入ったそうです。南天さんのお陰です。ありがとうございました^^》という内容。。。。

“え?辞めない事にでもなったんですか?”

《南天さんの手紙に心打たれたみたいですよ~とりあえず良かったです》との返信

おやまぁ!ビックリ!Fさんは将来有望だと思っていたけれど、引き留める事が彼の為に良いとも思えず、ただ同じ年頃の息子を持つ母親の母心でした事が、こういう形のなるとは・・。

夕方Fさん自身からも《もう一度働かせていただく事になりました》と報告があり、手紙も手渡されました。手紙の中にはうれしかった気持ちがしたためてあり、渡した義援金もかわいらしいポチ袋に入れ直して返って来ました。   《義援金、うれしくて胸がいっぱいになりました。一緒に募金箱に入れる時まで南天さんが持っていてください。》と書き添えられて・・。

Fさんの辞める理由が本当は何だったのか?

こういう形で残る事に決めて本当に良かったのか?

ここから先どうなるのかはFさん次第。

いろんな事を乗り越えて、人の気持ちのわかる、それでいて強いリーダーになって行ってほしいと願っています