遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

行こか戻ろか思案橋

2023年02月04日 | 音楽

想い出の歌~その9、というタイトルは今回から改めたい。

内容が直接伝わるもののほうがもっといいかと思ったから。

今日はその第1号で、ご案内のタイトルがその内容。

 

Roseyと出会った頃の話を以前書いた。

バス停で着物姿の彼女と出会い、一緒に銀座までお供して仲良くなった話である。

そのバス停近く、寮と研修センターを結ぶ道に小さな橋があった。

その橋を、寮生たちは昔から「思案橋」と呼んでいたそうだ。

朝、寮から研修センターへ行く時に渡りながら考える。

「授業に出ようか、サボって寮に戻ろうか」

それで「思案橋」と名付けたらしいが、私もずいぶん戻ったクチである。

 

そこで歌の話。Roseyはフランク永井の声がお気に入りだった。

「低音の魅力」で人気があったが、前回の三浦洸一と同じく、

あまり崩さずに歌うところも彼女は好きだったようだ。

ジャズ歌手なのに、即興性が欠けるよな、なんて私は思っていたけれど。

 

さて本題の歌は、フランク永井のカバー曲「思案橋ブルース」。

これはもともと男性グループの歌で、幾つかのグループが歌っていたはずだ。

たまたま私が見つけてRoseyに聴かせたら、「いいじゃない? これっ!」と喜んでくれた。

女性コーラスが入っていて、これがけっこういい味を出しているのだ。

 

聴きながら思った。歌詞に思案橋が出てこないのは何故だ?

調べてみると、長崎には丸山という遊郭があり、その近くに思案橋があったらしい。

「遊びに行こうか、散財せずに戻ろうか」というわけだ。

でも、遊郭が無くなったら、思案橋の意味も消え、歌詞にも出しずらい。

そこで歌詞をよく聴いてみた。

♪泣いているような長崎の町 雨にうたれて流れた二つの心は

 帰らない帰らない無常の雨よ あ~あ長崎思案橋ブルース

♪呼んでくれるな俺の名前を 戻りはしないさ昔の気儘なこの俺

 忘れてよ忘れてよ冷たい雨よ あ~あ以下同じ

♪夢は捨てたのさ今のこの俺 じっと孤独を噛みしめお前を好きだと

 言ってみた言ってみた冷たい雨に あ~あ以下同じ

これって著作権法違反かも・・・と思いながらほとんど書いてしまった。

 

それはともかく、この歌の彼自身はやはり思案橋を渡っているのだ。

ただ、「昔」と「今」を「行きつ戻りつ」しているところが違うだけで。

「おヌシ、やるではないか」と作詞者を調べてみた。

最初に歌った何とかコロラティーノのバックバンドで、ペットを吹いていた男性らしい。

残念ながら作詞はこの一曲だけ。作詞者としてもやれて行けたのに・・・。

 

歌の思案橋はこれでおしまい。

でも、思案橋の想い出はまだ他にもあるので続きは明日にでも・・・。

[Rosey]