2010年8月7日~8日 栂池~白馬大池~白馬岳~白馬頂上宿舎テント泊~清水岳~不帰岳避難小屋~祖母谷温泉テント泊
テーマ:日本百名山、静かな山歩き、高山植物、花、清水尾根、テント泊縦走、秘湯
天候: 曇り時々晴れ
(Written by moko)
昨年やり残した、祖母谷温泉と後立山連峰をつなぐ静かな深山歩き。
月曜一日休暇をもらえたので、白馬岳を越えて清水尾根を秘湯祖母谷温泉へ歩いてきました。
白馬岳を一歩越えると、ほとんど人のいない静かな稜線が広がり、
お花畑はこれまで以上に美しく、盛りを迎えていました。
清水尾根は比較的長い尾根歩きとなりますが、昨年に引き続き祖母谷温泉で贅沢に一泊でき、
またまた大満足の山行でした。
<<Vol.1 : 1日目はこちら<<
◆基本情報
・ルート1日目:栂池高原~白馬大池~三国境~白馬岳~白馬頂上宿舎テント泊
・ルート2日目:旭岳(巻き道)~清水岳(しょうずだけ)~清水尾根~不帰避難小屋~祖母谷(ばばだに)温泉テント泊
(ルート3日目:【陸路にて】祖母谷温泉~欅平~宇奈月温泉~魚津~糸魚川~栂池クルマ回収!!)
・総距離:12.7km(1日目)、13.8km(2日目)
・標高差:1,189m(1日目)、ー2,000m(2日目)
◆2日目+α3日目 詳細
清水岳(2,603m)山頂。
少し前まではこの頂もチングルマでいっぱいだったのでしょう。
山頂より、雪倉方面を眺め、小休憩。
今にも雲が襲ってきそうですが、ここまで大満足の山歩きができたので、
まあよしとしましょう!
山頂で出会った二人組のお兄さん。
今朝不帰岳避難小屋から上がってきたとのことでした。
「いやー、大変でしたよ!」と実感こもった感想を。
お疲れ様でした!!!
さてさて、清水尾根、くだりましょうか。
標高約800mの祖母谷温泉まで、標高差はここからまだ1800m!
下り始めにある道しるべ。
清水尾根、「労多くして楽しみ多し」だそうです。
いい言葉です!
美しい尾根が伸びています。
まだまだお花畑も続いていました。
池の周りも花畑。
黒部のふかーい谷へと続く尾根です。
本当に静かな山歩き。
来て良かったなぁ~。
振り返ると、清水岳からはあっという間に遠ざかってました。
あ、あれ?
な、なんだか植生が一変して突然大ぶりなお花畑に?!
お花に飲まれてatsuさんも、あっという間に
ウォーリーを探せ状態に。。
可憐なハクサンシャジンや、
オオハナウド?
よく見るとちょいと毒々しいトリカブトや、
ウツボグサ?
いつも桜でんぶを連想させる
シモツケソウ。
色とりどりの大味のお花畑です。
よかった、ウォーリーに追いつきました。
バリエーションか?と思わせるほどうっそうとした茂みをかき分けます。
(もちろん普通の登山道です。)
と、、、
また穏やかな高山植物の世界に戻りました。
さっきの魔界の花畑はなんだったんだ。。。?
もしかして可憐なイチゲちゃんたちが
魔法をかけられて変身させられていた姿だったのか?!
などとあり得ない想像がかき立てられます。。
池の周りにはびっしりとイワイチョウの葉。
チングルマの綿毛。
昨日も沢山見かけました、ミヤマコゴメグサ。
普段通りの花畑に戻ってちょっと安心しました。
続いて今度は、ニッコウキスゲの群生です!
コバイケイソウとニッコウキスゲ。
こちらはずいぶんべっぴんさんですねー!
ニッコウキスゲたちが、ぴーちくぱーちくおしゃべりしているみたいに
見えてきました。
甲高い声が聞こえてきそうです。
いやいや、バラエティー豊かな植生にびっくりです。
そろそろこれが、最後のお花畑かな?
猫又峠付近。
(翌日気がつきましたが、黒部峡谷鉄道で通り過ぎる「猫又」駅の真上辺りなんですね)
あ、小屋が見えました。
割といいペースで着きました。
こちらが不帰岳避難小屋。
中はこんな感じでした。
冬は使えないそうです。
(さすがに冬になかなかここまで来られませんね?)
小屋付近の水場。
おいしいお水でした。
しっかり休憩し、さてさてまた行きますか。
CT4時間となっているここから先がまだまだ長そうです。
また後立山の稜線が見えました。
こちらは白馬鑓ヶ岳の裏の顔。
しっかり雲をせき止めてくれています!
ありがとう!!
途中、ちょっとだけ鎖場もありました。
その後はもくもくと樹林帯を下ります。
歩くこと3時間半くらい?、ようやく林道が見えました!
(この尾根を登るのは、、、正直いやですねぇ。)
白馬岳登山口の標識。
本来の白馬岳の顔、ともいえるのではないでしょうか?
林道を歩くこと数分。だんだん硫黄のにおいが強くなります。
そして、見覚えのある橋が!
祖母谷温泉に到着!
テント代500円+温泉(入り放題)500円=お一人様一泊たった1,000圓成!
やはりこの温泉は登山基地。
みなさんそれぞれの山行を終えてここに泊まっているようです。
洗濯物がずらり。
野天風呂はこちらです!
女性風呂初公開?!
女性としては、男女別なのが嬉しいですね~。
しかも、やわらかくていいお湯なんです、これがまた!
こちらの温泉も阿曽原温泉と同様に、
冬期閉鎖の前に毎年温泉の小屋は取り壊し、
また夏の営業前に一から小屋の立て直すとのことです。
今日はばたばた東京に帰らなくていいので、
温泉入って、夕飯食べて、テントにごろん!!
あー、ごくらく、ごくらく!
朝までぐっすり眠りました。
zzzzzzzzzzzzzzz......
さて、翌朝。
よく晴れておりますが、今日はもう山には登らず、帰ります。
朝一の電車は昨年の経験より、9時過ぎだと言うことがわかってましたので、
もう一度お風呂に入り、朝ご飯を食べて、ゆっくり出発です。
湯煙温泉宿よ、さらばです。
祖母谷温泉、本当にいいところです。
何度でも来たくなります。
昨年あきらめた唐松岳への登山口はこちらでした。
こちらの渓谷、秋の錦はさぞかしきれいな事でしょう。
欅平に到着。
トロッコに乗って、
景色を堪能。
宇奈月駅にて、
電鉄黒部に乗り換え。
昼間っから、宇奈月ビール。
魚津で電車の待ち時間を作り、
駅前のお寿司屋さんに!!
さいこーにおいしかったです!
ついでに、デザートまで食べました。
(昨日までの消費カロリー越えてます。。)
その後、海っ端を走る北陸本線
糸魚川で大糸線に乗り継ぎ、
南小谷からタクシーで栂池へ。
一日がかりの大仕事となりましたが、無事クルマを回収し、
東京へ帰りました。
人のいない静かな白馬を堪能したい方にはぜひおすすめのコースです。
お花の時期も良かったですが、秋の紅葉時期もさぞかし美しいことでしょう。
祖母谷温泉もぜひ行ってみて下さい!
今度こそ、祖母谷→唐松岳かな~?!
いつことやら。。
<<Vol.1 : 1日目はこちら<<
■過去の白馬周辺山行■
2007年7月28日: 白馬岳:猿倉~白馬~鑓温泉~猿倉
2009年8月6日~12日:祖母谷温泉:扇沢~立山~劔沢~仙人温泉~阿曽原温泉~祖母谷温泉・・・陸路・・・唐松岳~五竜岳~鹿島槍~扇沢
2009年8月22~23日 白馬岳:栂池~白馬~天狗岳~不帰キレット~唐松
2010年7月17日~19日 白馬岳:蓮華温泉~白馬岳~雪倉岳~朝日岳~蓮華温泉
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*2010年山行記録一覧はこちら
↓清き一票を。 ↓清き一票を。
テーマ:日本百名山、静かな山歩き、高山植物、花、清水尾根、テント泊縦走、秘湯
天候: 曇り時々晴れ
(Written by moko)
昨年やり残した、祖母谷温泉と後立山連峰をつなぐ静かな深山歩き。
月曜一日休暇をもらえたので、白馬岳を越えて清水尾根を秘湯祖母谷温泉へ歩いてきました。
白馬岳を一歩越えると、ほとんど人のいない静かな稜線が広がり、
お花畑はこれまで以上に美しく、盛りを迎えていました。
清水尾根は比較的長い尾根歩きとなりますが、昨年に引き続き祖母谷温泉で贅沢に一泊でき、
またまた大満足の山行でした。
<<Vol.1 : 1日目はこちら<<
◆基本情報
・ルート1日目:栂池高原~白馬大池~三国境~白馬岳~白馬頂上宿舎テント泊
・ルート2日目:旭岳(巻き道)~清水岳(しょうずだけ)~清水尾根~不帰避難小屋~祖母谷(ばばだに)温泉テント泊
(ルート3日目:【陸路にて】祖母谷温泉~欅平~宇奈月温泉~魚津~糸魚川~栂池クルマ回収!!)
・総距離:12.7km(1日目)、13.8km(2日目)
・標高差:1,189m(1日目)、ー2,000m(2日目)
◆2日目+α3日目 詳細
清水岳(2,603m)山頂。
少し前まではこの頂もチングルマでいっぱいだったのでしょう。
山頂より、雪倉方面を眺め、小休憩。
今にも雲が襲ってきそうですが、ここまで大満足の山歩きができたので、
まあよしとしましょう!
山頂で出会った二人組のお兄さん。
今朝不帰岳避難小屋から上がってきたとのことでした。
「いやー、大変でしたよ!」と実感こもった感想を。
お疲れ様でした!!!
さてさて、清水尾根、くだりましょうか。
標高約800mの祖母谷温泉まで、標高差はここからまだ1800m!
下り始めにある道しるべ。
清水尾根、「労多くして楽しみ多し」だそうです。
いい言葉です!
美しい尾根が伸びています。
まだまだお花畑も続いていました。
池の周りも花畑。
黒部のふかーい谷へと続く尾根です。
本当に静かな山歩き。
来て良かったなぁ~。
振り返ると、清水岳からはあっという間に遠ざかってました。
あ、あれ?
な、なんだか植生が一変して突然大ぶりなお花畑に?!
お花に飲まれてatsuさんも、あっという間に
ウォーリーを探せ状態に。。
可憐なハクサンシャジンや、
オオハナウド?
よく見るとちょいと毒々しいトリカブトや、
ウツボグサ?
いつも桜でんぶを連想させる
シモツケソウ。
色とりどりの大味のお花畑です。
よかった、ウォーリーに追いつきました。
バリエーションか?と思わせるほどうっそうとした茂みをかき分けます。
(もちろん普通の登山道です。)
と、、、
また穏やかな高山植物の世界に戻りました。
さっきの魔界の花畑はなんだったんだ。。。?
もしかして可憐なイチゲちゃんたちが
魔法をかけられて変身させられていた姿だったのか?!
などとあり得ない想像がかき立てられます。。
池の周りにはびっしりとイワイチョウの葉。
チングルマの綿毛。
昨日も沢山見かけました、ミヤマコゴメグサ。
普段通りの花畑に戻ってちょっと安心しました。
続いて今度は、ニッコウキスゲの群生です!
コバイケイソウとニッコウキスゲ。
こちらはずいぶんべっぴんさんですねー!
ニッコウキスゲたちが、ぴーちくぱーちくおしゃべりしているみたいに
見えてきました。
甲高い声が聞こえてきそうです。
いやいや、バラエティー豊かな植生にびっくりです。
そろそろこれが、最後のお花畑かな?
猫又峠付近。
(翌日気がつきましたが、黒部峡谷鉄道で通り過ぎる「猫又」駅の真上辺りなんですね)
あ、小屋が見えました。
割といいペースで着きました。
こちらが不帰岳避難小屋。
中はこんな感じでした。
冬は使えないそうです。
(さすがに冬になかなかここまで来られませんね?)
小屋付近の水場。
おいしいお水でした。
しっかり休憩し、さてさてまた行きますか。
CT4時間となっているここから先がまだまだ長そうです。
また後立山の稜線が見えました。
こちらは白馬鑓ヶ岳の裏の顔。
しっかり雲をせき止めてくれています!
ありがとう!!
途中、ちょっとだけ鎖場もありました。
その後はもくもくと樹林帯を下ります。
歩くこと3時間半くらい?、ようやく林道が見えました!
(この尾根を登るのは、、、正直いやですねぇ。)
白馬岳登山口の標識。
本来の白馬岳の顔、ともいえるのではないでしょうか?
林道を歩くこと数分。だんだん硫黄のにおいが強くなります。
そして、見覚えのある橋が!
祖母谷温泉に到着!
テント代500円+温泉(入り放題)500円=お一人様一泊たった1,000圓成!
やはりこの温泉は登山基地。
みなさんそれぞれの山行を終えてここに泊まっているようです。
洗濯物がずらり。
野天風呂はこちらです!
女性風呂初公開?!
女性としては、男女別なのが嬉しいですね~。
しかも、やわらかくていいお湯なんです、これがまた!
こちらの温泉も阿曽原温泉と同様に、
冬期閉鎖の前に毎年温泉の小屋は取り壊し、
また夏の営業前に一から小屋の立て直すとのことです。
今日はばたばた東京に帰らなくていいので、
温泉入って、夕飯食べて、テントにごろん!!
あー、ごくらく、ごくらく!
朝までぐっすり眠りました。
zzzzzzzzzzzzzzz......
さて、翌朝。
よく晴れておりますが、今日はもう山には登らず、帰ります。
朝一の電車は昨年の経験より、9時過ぎだと言うことがわかってましたので、
もう一度お風呂に入り、朝ご飯を食べて、ゆっくり出発です。
湯煙温泉宿よ、さらばです。
祖母谷温泉、本当にいいところです。
何度でも来たくなります。
昨年あきらめた唐松岳への登山口はこちらでした。
こちらの渓谷、秋の錦はさぞかしきれいな事でしょう。
欅平に到着。
トロッコに乗って、
景色を堪能。
宇奈月駅にて、
電鉄黒部に乗り換え。
昼間っから、宇奈月ビール。
魚津で電車の待ち時間を作り、
駅前のお寿司屋さんに!!
さいこーにおいしかったです!
ついでに、デザートまで食べました。
(昨日までの消費カロリー越えてます。。)
その後、海っ端を走る北陸本線
糸魚川で大糸線に乗り継ぎ、
南小谷からタクシーで栂池へ。
一日がかりの大仕事となりましたが、無事クルマを回収し、
東京へ帰りました。
人のいない静かな白馬を堪能したい方にはぜひおすすめのコースです。
お花の時期も良かったですが、秋の紅葉時期もさぞかし美しいことでしょう。
祖母谷温泉もぜひ行ってみて下さい!
今度こそ、祖母谷→唐松岳かな~?!
いつことやら。。
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■過去の白馬周辺山行■
2007年7月28日: 白馬岳:猿倉~白馬~鑓温泉~猿倉
2009年8月6日~12日:祖母谷温泉:扇沢~立山~劔沢~仙人温泉~阿曽原温泉~祖母谷温泉・・・陸路・・・唐松岳~五竜岳~鹿島槍~扇沢
2009年8月22~23日 白馬岳:栂池~白馬~天狗岳~不帰キレット~唐松
2010年7月17日~19日 白馬岳:蓮華温泉~白馬岳~雪倉岳~朝日岳~蓮華温泉
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「労多くして楽しみ多し」ですか、このコースにピッタシの感じですね~。
清水尾根はずっと気になっていたコースでしたが、どの付近から樹林帯に入るんだろうと思っていたので、良い参考になりました。
紅葉の時にぜひ行ってみたいです、来年かなぁ。
少し前なのに。。。
不帰岳へ・・・^^
避難小屋泊で、藪こいで~~行きました^^
次は、清水尾根から白馬までを歩いてみたいです!
ホント、静かで良いコースですよね~
「労多くして楽しみ多し」まさにこの尾根にぴったりでした~。とてもわくわくする山行でしたよ。
IKさんのような強靱な方は、一日目に白馬を越えて避難小屋まで行ってしまうことも可能そうですね!
いや、むしろ祖母谷温泉から登って頂いた方がいいかもしれません!
あの、不帰岳へ登られたんですか~?
さぞかしすごい藪こぎだったことでしょう!さすがです!!
清水尾根は本当によいコースでした。
ぜひぜひ次回は白馬まで行ってみて下さい!
「百貫の大下り」を楽しく読ませて貰いました。
小生はついこの間「唐松越え」をやりました。
紅葉は素晴らしかった!!
しかし、南越ノ峠から祖母谷間は「山と高原地図」の標準タイムの2倍掛かり、時間切れのため祖母谷温泉に寄りませんでした。
山行記を読んで見て、感想を聞かせて下さい。
小生は来年「百貫の大下り」をやり、祖母谷温泉に入りたいと考えています。
そしてお返事遅くなりまして、大変失礼いたしました。
連休に唐松から祖母谷へ下りられたんですね!やっぱり白馬から祖母谷の清水尾根より、唐松からのルートのほうが悪いとは聞いていますが、実際そのようですね。しかし、、、餓鬼山登り付近の紅葉最高に素晴らしいですね!清水尾根もそうでしたが、人のいないこれらのルートは唐松や白馬の本来の姿をみられたような気分になりますね。私もいつかぜひ餓鬼山ルートを歩いてみたいです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。