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側弯症(側わん症/側湾症/そくわん)治療に関する資料と情報を発信するためのブログです

医薬品医療機器総合機構 (PMDA)について

2008-04-19 14:45:15 | 医療へのひとりごと
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(Pharmaceuticals and Medical Devices Agency) 
英語表記の頭文字をとって PMDA と呼ばれる組織です。

      http://www.pmda.go.jp/

今回は、側彎症とは直接の関係はない話題です。
日本における「認可」制度とそれを司る役所について話してみたいと思います。
情報のリソースはブログも含めネットから得られたもの、医療行政について書かれた
書籍等を通じて得たもの、テレビ新聞等のマスコミ情報になります。
今回の記事の最後は、それらの情報をもととして、私august03が個人的に感じた
ことを「意見」という形で書かせていただきました。

VEPTR(ベプター)を早期認可して欲しい、という嘆願運動をお願いしているわけですが
多くの皆さんにとっては、認可とはどういうことか? なぜ嘆願運動が必要なのか?
というベーシックな部分についても、ちょっと取っ付きにくいと思います。
以前もこのブログのなかで説明したことがありますが、繰り返しになりますが、基本
の部分から、もう一度説明してみたいと思います。

医療(Medical)に関わらず、私たちの身の回りの多くのモノ (製品、商行為etc)は
大きく言えば、国の管理監督下にあります。二面的な言い方になりますが、
「国により守られている」という面と、「国により規制されている」という面が
あるわけです。

この対立二項のどちらがわに立った視点で見るのか、どちらがわに自分の利害が
あるのか、それによって、この「守られている」ということと「規制されている」
ということは大きく様相が変わってくることはおわかりいただけると思います。

医療(Medical)においても、この二律背反が存在します。
ひとつの譬え話をしてみたいと思います。
(仮の話ですので医学的には意味ありませんので、ご配慮ください)

Aさんはある消化器系の病気で病院からもらった新しいクスリ△△を服用したとこ
ろ、その翌日大量の吐血をおこし、死亡してしまいました。実は同様の事故がほか
でも10件発生していました。司法解剖の結果、このクスリ△△には特定の体質を
もつ患者さんが服用した場合、胃壁を破壊する作用が起こることが判明しました。
被害を被った患者さんがたは被害者団体をつくり、このクスリ△△の販売停止を
求めるとともに、このクスリ△△を認可した国を相手に損害賠償を求める裁判を
おこしました。

Bさんもやはり消化器系の病気を長年患っていました。どんなクスリを服用しても
治らず、月に半月以上も入院を余儀なくされることが続いていました。ところが
新しいクスリ△△を服用したところ、それまでの痛みや具合悪さが嘘のように消失
して、まったくの健康体になることができました。この新しいクスリ△△の効果に
よって、何万人もの患者さんが同様に治癒することができました。

さて、皆さんでしたらどう考えられるでしょうか?
この新しいクスリ△△は、10人もの死亡者をだしたほどの危険なクスリなのです
から、即刻販売中止にすべきでしょうか? それとも、何万人もの患者さんを病気
から開放したのですから、販売は継続されるべきでしょうか?

非常に悩ましい問題です。最良の結論は、死亡例などのようなことが発生せずに、
しかも何万人もの患者さんを治すクスリが販売されていること。
それが可能であるならば、この結論こそ、最良の回答になるわけですが、現実は
それほど簡単でも単純でもありません。その難しい問題を「審査」という段階で
取り組んでいるのが、医薬品医療機器総合機構という組織になります。

クスリは医薬品メーカーが長い年月をかけて開発します。
新製品にようやくたどりつけました。しかし、完成したからといってかってに
市場で販売するわけにはいきません。国に申請して、国の審査を受けて、国から
認可されて、はじめてお医者さん患者さんの手元に届く事になります。この一連の
流れを規定しているのが「薬事法」といわれる法律です。薬事法により国民は守ら
れていることになり、薬事法により医薬品メーカーは規制されていることになりま
す。この一連の流れと、薬事法の持つ法思想には何も問題はありません。

いま、問題とされているのは、薬事法を運用する現場にあるようです。
かつては日本における医薬品、医療機器の審査~許可承認は厚生省において行われ
ていました。これが平成16年に独立行政法人医薬品医療機器総合機構が設立され、
様々な業務がこの機構において行われることになりました。審査業務もここで行わ
れるようになりました。
PMDAについては、厚生省からの天下りも含め、あるいは医薬品業界への天下り、
という側面など、いろいろと議論百出の問題があるようなのですが、それらについ
ては私のブログで触れる問題ではありませんので、興味のおありの方は、ネット検索
にて、医薬品医療機器総合機構/天下り/etc にて調べていただければと思います。

さて、「審査」とはいったいどういうことをするのでしょうか? これを知る上で
PMDAのホームページから、幾つかの資料をダウンロードできます。

 *新医薬品承認審査実務に関わる審査員のための留意事項
  http://www.pmda.go.jp/topics/h200417kohyo.html

 *医療機器
 http://www.pmda.go.jp/operations/shonin/info/iryokiki.html
 *医療機器の承認申請等に係る関連通知リスト
 http://www.pmda.go.jp/operations/shonin/info/iryokiki/iryokiki-list.html

 ここから通知類をダウンロードできます。
 これらがいわば「審査」に供するための「申請資料」作製に関わる内容なのです
 が、医療機器製造輸入メーカーの担当者はこれら何十何百という行政通知、事務
 連絡等に精通して、新製品を認可してもらうための申請書類を作製することに
 なるわけです。

 どれでもかまいませんので、どれかひとつPDFをダウンロードされて、内容を
 読んでみて下さい。
 読んだ後の感想は.....

 おそらく、チンプンカンプンで何が書かれているかわからない。ということに
 なると思います。
 もちろん、専門分野のことですから、内容が複雑になるのは致し方ないと思い
 ます。一般人を対象としたものではなく、あくまでもその分野を専門とする方々
 を対象とした通知なのですから。
 しかし、これらの複雑な体系はあくまでも土台部分であって、この土台の上に
 新製品に係るその製品のための申請作業をすることが必要になります。
 例えるならば、自動車の免許を取得するために、
 第一に、免許取得のルールを学ぶ (何歳から、どこで、どういう書類を準備)
 第二に、学科試験を受け、実地の運転試験を受けて、そこで合格して初めて
 免許が交付されるわけですが、上記の通知類は、この第一に相当するわけです。
 そして、第二の作業として、非臨床試験データ、生物学的安全性試験データ、
 安定性試験データ、滅菌バリデーションデータ、QMS/GMP対応 etc etc という
 様々な試験データを準備して STEDとよばれる申請書類を作成することになります

 これを読まれている皆さんにとって、上記に記載した用語がどういう内容のもの
 であるかは多くの方には不明だと思います。あまりに専門的すぎて、私にも説明
 するには時間的、紙面的制約がありすぎるために割愛させていただきますが、
 問題点だけは指摘できます。

 その前に、下記のPDFをダウンロードしてお読みいただければと思います。

 *独立行政法人医薬品医療機器総合機構業務システム最適化計画の策定について
  http://www.pmda.go.jp/guide/jyohokokai/kohyo-system.html 

このPDFから引用します :
我が国においては、新医薬品・新医療機器の上市が欧米諸国に比べて時間がかかる
との指摘があり、欧米で既に使用されている有効な医薬品・医療機器が我が国で
使えない、いわゆる「ドラッグ・ラグ」、「デバイス・ラグ」の問題が発生して
いる。当機構においては、平成16 年4 月の発足以来、審査体制の充実につとめて
きたところであるが、審査体制は欧米に比肩するとまでは言えず、機構における
審査業務の増加、科学技術の進展に伴う承認審査業務の高度化への対応のため、
体制の更なる充実強化が求められている。
今後、「ドラッグ・ラグ」と同様に社会問題になっている「デバイス・ラグ」の
解消のため、審査プロセスの標準化、マネジメントの強化、業務の効率化等の必要
な措置を講じ、審査の迅速化を図ることとし、そのための医療機器審査部門の充実
強化が必要な状況にある。

 以下は再びPMDAのホームページより引用:
http://www.pmda.go.jp/operations/shonin/outline.html#4

具体的には、医用工学、生体工学、バイオマテリアルなどについて詳しい知識を
持つ審査員を大幅に増員し、幅広い専門性に対応できる審査体制を整えています。
実際の承認審査にあたっては、これらの工学系の審査員以外にも、医学、歯学、
薬学、獣医学、理学、生物統計学などの専門課程を修了した審査員が非臨床、
臨床、生物統計を担当し、複数名で審査を行います。また、審査の過程で、外部専
門家との意見交換(専門協議)を行い、より効率的、専門的な審査を目指していま
す。
 さらに、国際的にみて整合性のとれた医療機器の審査体制を整えるため、日本、
アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、カナダからなる医療機器規制の国際整合
化会議(GHTF)に参加するとともに、同会議で合意された内容を積極的に取り入れ
国際標準化機構(ISO)、国際電気標準会議(IEC)などの規格を取り入れた承認審
査体制を構築しています。

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(august03より) 上記を要約してみますと、

 1:審査担当官の人数が少ないから増員する
  (FDA/CDRHが数百人で医療機器審査をしているのに対して、PMDAではわずか
  数名程度しか担当者がいないという現状があるとのこと)
 2:専門的知識を有する者を採用して、審査にあたらせる
 3:外部専門家(臨床医等の学会代表を意味すると思われます)の協力をあおぐ
 4:審査の基準に国際基準(ISO等)を用いることで試験データを科学的にかつ妥当性
  のあるものにする

こうして並べてみますと、しごくもっともな改革案だと思います。現状よりは先に
進むのではないかと期待されます。
しかし、もっと革新的な踏み込みがあっても良いのでは? という視点で、私august03
の私見を言わせて下さい。私は行政のプロでもなんでもなく、医者でもなく、
ただこの一年間ずっと側彎症という病気をとおして日本の医学、日本の医療現場と
いうものを勉強してきたに過ぎないものですが、素人ゆえに、プロの人たちには
言えないことが言えると思いました。

 1.FDAで審査して認可された製品、とくに医療機器をどうして日本でまたさらに
  審査する必要があるのか?
  医薬品は民族、人種により血液動態という作用が異なり、適応とされる患者さん
  の人種や大人かこどもか、という点でそれぞれに審査することが求められて
  いるようです。もし米国で米国人用(白人対象)に開発された医薬品であれば
  それがモンゴリアン/アジア人種の我々日本人の体質にあうかどうかは、さらに
  アジア人を対象とした試験により科学的に検証が必要になります。
  なぜならば、医薬品は、そもそもがヒトの体内に存在しない科学物質を原料
  としているわけであり、服用することで「全身性」にそのクスリ(科学物質)が
  影響してくるからです。よく言われることですが、毒をもって毒(病気)を制す
  という作用なわけです。胃薬を服用したからといって、そのクスリの作用は
  胃に限局されるわけではなく、全身性になんらかの影響を与えうる、という
  ことになります。

  では、医療機器とはいったいどういう作用原理で機能しているものなのでしょうか。
  例えば、VEPTR(ベプター)で治療した患者さんは、術後、胃壁が破壊されて吐血
  することがあるでしょうか? VEPTRを使用することで、ガンが発生したり、別の
  病気が引き起こされることがあるでしょうか?
  ....VEPTR手術によるリスク(合併症)についてはブログ内の別記事で説明して
  おりますので、そちらを参照下さい。
  医薬品と医療機器では、そもそもの治療原理が異なるわけですから、おのずと
  内包するリスクもまったく異なるものです。
  そのリスク評価を誰が「理解」できているか? PMDAの審査担当官はそのリスク
  を正しく判断できるのか? 新たに雇用しようとするその道のベテランならば
  リスクを正しく判断できるのか? そもそも、1万種以上もある医療機器の各々の
  リスクを正しく判断できるベテランという人はこの日本に存在するのでしょうか?
  医用工学、生体工学、バイオマテリアルを学んだ人、学んでいる人はこの日本
  にもいると思います。しかし、さらに言えば、学問と現実とは違う。という
  事実も存在します。

  ネット検索で、医用生体材料 + etcのキーワードをかけていましたところ、
  次のページを見つけました。
  「生体親和性インプラント材料のテクノロジーアセスメント技術」
http://209.85.175.104/search?q=cache:bteN-ui4-PoJ:www.nedo.go.jp/iinkai/kenkyuu/bunkakai/16h/chuukan/22/2/1.pdf+%E5%8C%BB%E7%94%A8%E7%94%9F%E4%BD%93%E6%9D%90%E6%96%99%E3%80%80NITE+%E3%80%80%E4%B8%8D%E5%85%B7%E5%90%88&hl=ja&ct=clnk&cd=1&gl=jp


  これは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が生体用医療機器
  について分析し、そのあるべき標準化をはかろう、という研究とそれに対する
  意見から構成されています。膨大な資料なのですが、一部引用してみます。

 *医療機器の評価システムの構築には、工学者と臨床医との連携が不可欠であるが
 その点が不足している。
 *アメリカ FDA では個々の素材では会社の製造品番ごとに安全性データを提出し
 て評価をうけると、それがファイルされて、誰でも見ることができて、それを
 用いると、更なる安全性の試験を行わずとも、その素材に関しては認可される
 ことになっている。ところが、我が国ではそのようなファイルがオープンにされ
 ておらず、そのようなシステムが取られていない。また、個々の医療用具の製造
 販売の承認が、FDA と我が国の厚生労働省との違いがあって、我が国では完全な
 オープン形式でないこと、審査官の解釈や裁量による影響がある
 *プロジェクトの成果でもって予測される成果が厚生労働省との関係で、製造承
 認書を得る上において、どのような位置づけになるのか。そうであれば、どの
 ような方向付けて検討するのが、厚生労働省との無理のない連携が進められる
 のか、と言った事柄を、すべて示す必要がある。本プロジェクトの中間報告を
 聞く限りでは、その様な大局的な立場からの解析を最初に行った形跡が見られな
 い
 *実施者が工学者で占められているため、工学技術の側の事情で個別課題が設定
 されており、個別テーマが本来の方向性である臨床の問題解決に沿っていない。
 *中間報告で示された極めて狭い範囲での器材の耐久試験を行ったところで、全く
 らちが明かない事は明白である。
 *今回の事業に携わっているメンバー各自は我田引水的観点に立つことなく、
 幅広く周囲に知識を求め、完成度の高い研究を推進して欲しい。
 *しかしながらよくよく考え直していただきたい。
 この作業を行って、評価システムのスタンダード化が出来上がるのであろうか。
 私の経験では、アメリカでこの様なスタンダードを作ったときに、FDA の委託を
 受けた学会の研究グループが世界中の主な大学や企業の研究者に手紙を送り、
 様々な意見を書いて貰い、それが集計され、更にその意見を開示することによっ
 て、その結果をフィードバックさせ、それによって更なる意見を集めて、その結
 果を持って作業部会がスタンダード作りを行った。1957 年のアメリカ血管外科学
 会が中心となってまとめた素材に関するスタンダードでは、動物実験を含む詳細
 な検討がなされて、事実に基づく提言が報告されて、Creech委員長から公表され
 た。十数年前に行われた FDA が中心となって取り纏めたスタンダード作りの際
 は、臨床例のデータの蓄積が既に多くあることから、その為の基礎実験などは行
 われずに、アンケートによる広範な範囲からの調査で不具合を含めた情報を収集
 し、スタンダードを作りあげた。従って、日本にいる研究者にもそのアンケート
 が来て、その作業に参加するように呼びかけが来ている。そのようにして得られ
 たスタンダードは、 Association for Advancement of Medical Instrumentation
 によって公表され、人工血管分野では、Guidance for industry and FDA Staff,
 Guidance Document for Vascular Prostheses に記載され、インターネットで誰
 でも見られるようになっている。そこで、メーカーが人工血管を新たに作る場合
 は、そこに示された評価法を用いて、ある基準をクリヤーすることで、FDA の認
 可も得られるようになっている。この度、今プロジェクトでの中間報告の説明で
 は、我が国独自のスタンダードを作り、それをクリヤーすれば認可が下りるよう
 な基準作りをする、と、説明がなされた。アメリカから遅れること十数年である
 が、我が国としては極めて大切な考え方である。しかし、その様な高い目標を掲
 げるからには、それに適した取り組みをして、可能な限り幅広く意見を集めるべ
 きであろう。少なくとも関連学会に働きかけを行い、学会を介してその様な優れ
 た研究者の意見を反映させて、真に 21 世紀の国民のためになるような成果を出
 して欲しい。

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(august03より)
長々と引用しましたが、私が何を申し上げたいかと言いますと、その道の専門家
....つまり、このようなプロジェクトに携わるだけの学識を持った人が、仮にPMDA
の審査官になったとしても、審査業務に携わるのは容易なことではない。という
ことです。今よりもより改善された審査制度を構築するために、どれだけの時間と
コストが必要とされるのでしょうか? その費用は申請企業に負担させてまかなう、
といのがPMDAの方法ですが、たとえどんなに費用をかけても「審査する側の人の
資質と能力」という問題はつねに伴うでしょう。患者の立場という視点で考えた
場合、国内での審査にどれだけの意味があるのか不思議でなりません。患者が望ん
でいるのは、より安全で、より効果がある医薬品/医療機器によって、より早く治療
して欲しい。その一点につきます。(もちろん保健適用で)
それがどの国で審査されたものであろうと、かまわない。極論を言えば、そういう
ことです。日本人で、一般庶民で、米国FDAが審査した製品は「信用できない」
と考える人がいったい何パーセントいるでしょうか?

とは申せ、米国FDAのシステムが全て正しいわけではなく、いろいろと読みますと、
米国審査制度にも問題点はあるようです。ですから、米国の第51州になるわけにも
いかないわけですが、せめて、PMDAの審査担当官には、英語力 TOEIC 800点以上の
基礎力があることを採用条件にして欲しいと思います。その道の専門家である以前
に、英語能力 TOEIC800点 という基準が明確であれば、ある意味で安心できます。
現実の世界は、英語を中心に動いています。そして医学はやはり米国を中心に動いて
います。日本語では医学知識をネットで学ぶことはできませんが、英語であれば
文献も含めて膨大な資料をネットで学ぶことができます。FDAとの交流も深まること
でしょう。少なくとも英語力があることが審査の妨げにはなりませんが、英語力が
ないことは、審査する側にとっては、欠点であること歪めないと思います。

(ブログは1万字までという制限がありますので、今回はここで一端終えます。
続きはまた後日述べさせていただきます)

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2 コメント

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勉強になります (いん)
2008-04-21 18:08:49
初めてコメントさせていただきます。私はこの業界に関係する者の1人です。
『その道の専門家....つまり、このようなプロジェクトに携わるだけの学識を持った人が、仮にPMDAの審査官になったとしても、審査業務に携わるのは容易なことではない。』
全くもってその通りです。欧米の医薬品医療機器の審査に関わる人達は、審査される側である「企業」での研修経験もあり、メディカルドクターもしくはPhDの資格を持つような人達です。
医療現場/企業/審査を足掛け20年ほど知るような“本当の”専門家です。文中でaugust03さんがおっしゃっているように、「学問と現実とは違う」ことを経験し、そのギャップを埋める知識と経験を持っています。少なくとも、その土壌を与えられ、育っています。
このような横に広く“浅くない”知識・経験を持つ人材を育てる教育システム補助システムは日本には皆無です。
日本の行政が予算・人員不足だけを主張し続けて進歩を怠り続けると、減衰し続けるであろう今後の日本経済を見越され、「三極」から外される可能性もあるのでは、と懸念をおぼえます。。。

1点、、、『PMDAの審査担当官には、英語力 TOEIC 800点以上の基礎力があることを採用条件にして欲しいと思います。』行政にいる人達はおそらく、この条件を満たしています。問題は、、、TOEICは英語力を全く反映しないことです。
私は、経験・知識・情熱が語学力を上回ると信じて疑いません。TOEIC5-600で海外学会で十分渡りあっている研究者が数多くいるからです。
返信する
RE:いんさんへ (august03)
2008-04-21 23:16:36
いんさんへ。コメントありがとうございました。私のつたない勉強でしたが、それほどはずれたものでもなかったようなので安心しました。後半での英語については、そうですか、お役所の方々がかなり英語は御出来になるのですね。それを聞いて安心しました。点数のラインは割り引いていただくとして、国際協同の時代であり、また申請資料も英語オリジナル資料を読めるだけの力があるのでしたら、審査される方々のレベルも相当のものと言えると思います。そうなりますと、あとは現状のシステムをいかに変革させるかが、やはりデバイスラグ解消への道筋、ということになりそうですね。これからもいろいろと教えて下さい。よろしくお願いいたします。
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