XLIF (エックスリフ)手術の説明の前に、解剖や、痛みの原因についてもう少し話をしてみたいと思います。
下図2枚は、椎間板ヘルニアの図になります。 (XLIFの適応としてヘルニアを説明したいのではなく、腰椎部での「痛み」の原因を視覚的にイメージしていただくために、この図を利用してみました。)
前回(3)では、私august03は、痛みの由来を「神経根がいじめられている」から、と説明しました。下図でヘルニアが神経根をいじめているのがわかりますでしょうか。そして、大事なことのもうひとつは、神経根だけに限らず、脊髄自体もヘルニアにより、「いじめられている」ことを下図から読み取っていただきたいと思います。
解剖学的に正確に説明しますと、腰椎部は〈脊髄>ではになく、馬尾神経と呼ばれる神経の束なのですが、図のように、後方に位置する神経の束がやはりヘルニアにより「いじめられている」ことがわかります。
これらがヘルニアを素因とした痛みの原因になるわけです。
次にお示しするのは、XLIF手術で治療しようとしている患者さんの術前の写真です。
右側はレントゲン写真、左側はそのMRI画像になります。
L2/3の椎間板がつぶれて、完全に狭窄状態になっていることと、その後ろに位置する脊髄(正確に馬尾神経)が飛び出した骨棘により、いじめられているのがおわかりいただけると思います。 ここには写っていませんが、左右に伸びた神経根も同様にいじられていることが推測されます。つまり、この患者さんの場合は、L2/3を中心とした痛みに苦しめられていることが想像できます。
さらに、こちらの患者さんの場合は MRI画像から、L3/4高位が狭窄し、さらに後方にヘルニアあるいは椎体の骨棘が飛び出して、脊髄(馬尾神経)をいじめているのがわかります
このような病態をもつ患者さんの手術に適応されるのが、XLIF手術。ということになります。
august03
☞august03は、メディカルドクターではありません。治療、治療方針等に関しまして、必ず主治医の先生とご相談してください。
医学文献の拙訳を提示しておりますが、詳細においてはミスが存在することも否定できません。もしこれらの内容で気になったことを主治医の先生に話された場合、先生からミスを指摘される可能性があることを前提として、先生とお話しされてください。
☞原因が特定できていない病気の場合、その治療法を巡っては「まったく矛盾」するような医学データや「相反する意見」が存在します。また病気は患者さん個々人の経験として、奇跡に近い事柄が起こりえることも事実として存在します。このブログの目指したいことは、奇跡を述べることではなく、一般的傾向がどこにあるか、ということを探しています。
☞原因不明の思春期特発性側弯症、「子どもの病気」に民間療法者が関与することは「危険」、治療はチームで対応する医療機関で実施されるべき。整体は自分で状況判断できる大人をビジネス対象とすることで良いのではありませんか?
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解剖学的に正確に説明しますと、腰椎部は〈脊髄>ではになく、馬尾神経と呼ばれる神経の束なのですが、図のように、後方に位置する神経の束がやはりヘルニアにより「いじめられている」ことがわかります。
これらがヘルニアを素因とした痛みの原因になるわけです。
次にお示しするのは、XLIF手術で治療しようとしている患者さんの術前の写真です。
右側はレントゲン写真、左側はそのMRI画像になります。
L2/3の椎間板がつぶれて、完全に狭窄状態になっていることと、その後ろに位置する脊髄(正確に馬尾神経)が飛び出した骨棘により、いじめられているのがおわかりいただけると思います。 ここには写っていませんが、左右に伸びた神経根も同様にいじられていることが推測されます。つまり、この患者さんの場合は、L2/3を中心とした痛みに苦しめられていることが想像できます。
さらに、こちらの患者さんの場合は MRI画像から、L3/4高位が狭窄し、さらに後方にヘルニアあるいは椎体の骨棘が飛び出して、脊髄(馬尾神経)をいじめているのがわかります
このような病態をもつ患者さんの手術に適応されるのが、XLIF手術。ということになります。
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