添付レントゲン写真は、側弯症による脊柱固定手術のうちのひとつの手法である
「前方固定術 (anterior approach)」によるものです。
一般的には、後方固定術(posterior approach)が広く行われており、このStep by stepの中に掲示しているレントゲン写真もその大半は後方固定術によるものです。
写真中に、[ ロッド ]と矢印をつけたのは私august03が説明の為に追記したものです
この患者さんの場合は、スクリューが並列で縦に4本、合計8本使用されています。
4本のスクリューは金属ロッドにより締結されています。縦に真っすぐに見える線が
金属ロッドです。
見ただけでは、8本とはわからないと思いますが、その答えは次回、側面像での
レントゲン写真をお見せすることでご理解いただけると思いますが、今回ここでは
皆さんへの宿題という形で、正面像だけのレントゲン写真を掲載させていただきました。
患者さんがこの写真だけを見たときは、おそらく「金属ロッド」は使用していない
スクリューだけで固定している、というふうに誤解されると思います。
後方固定と前方固定にはそれぞれにメリットとリスクがあり、また患者さんが
どのような側わんカーブを有しているか、とか、どこまでの範囲を固定するのが
良いか、とか、様々なファクターを考えて先生が判断されることになります。
このような手術方法についても、これから少しづつご紹介させていただきたいと思います。
(august03)