結婚して、連れ合いができた。
長年の知り合いだったけれど、
恋愛期間は3年ほどだろうか。
まだ3年だから、
馴れ合いの関係ってほどでもなく、
新婚生活も、新鮮で、楽しいことが多い。
でも、一緒にいる中で、
ん?あれ?
ということに、たびたび遭遇する。
バターの使い方、洗濯もののたたみ方などなど、
軽く受け流せるものから、
「二人がこんなに違ってこの先大丈夫だろうか・・・?」
という深刻な気分になる???も。
お金のこと、考え方のこと、それぞれの家族のこと、
なんかで、???が頭の中で点滅することは多い。
恋人時代のように、離れて暮らしていれば、
一人の時間を持って、
そのことについてじっくり頭をめぐらせることもできるが、
一緒にいるので、そうもしてられない。
なんとなく、生活にまぎれて過ぎていく。
そして、違いはだんだん慣れていく。
あるいは、無意識のうちに、
どちらか一方が、あるいは両方が少しずつ、
妥協しているのだろう。
でもたぶん、
慣れていかない違いもあって、
それを解消していけないと、
ある日爆発してしまったり、
離婚騒ぎになったりするのだろうな・・・と思う。
私は、昔は我慢するほうだった。
だから、あのころの自分だったら、
結婚できなかっただろうし、
結婚しても、すぐにつぶれていたと思う。
最近は、我慢しないようになった。
だから、違いに疑問があったり、
慣れていけない違いが自分のなかにどっかり居座っていると、
態度に出たり、言動にでたりする。
それが悪いことだと思わなくなったのも、
自分としては、+の変化だと勝手に思っている。
自分の様子に変化があると相手も気づいて、
なんらかの反応がある、
それについて話し合ったり、妥協しあったり、
葛藤しあったり、時には口論、
あるいは、意識的に口をきかない、
というやりとりをもつことになる。
すべてがそう、とはいわないけれど、
こういうやりとりがあるのは、
関係を長く長く続けていく、コツだと思っている。
違いは、あって当然。
でも、違いにふたをして、
やりとりを放棄する日のくることが、
一番怖い。
夫婦になるっていうのは、
この違いを、ていねいに、根気よく、
つき合わせて、噛み合わせていく作業なのだな、
って実感する。