前回の続き。
前回は、お勉強チックになりましたが、今回は体験談風に。
私は、もともと「罪悪感が強いタイプ」と告白しましたが、なぜ、それがわかったのかというと、
相手や第三者が自分と同じことをやっても気にならないのに、自分がやるとどうもダメ、つまり、罪悪感を感じることが多いことに気づいたからです。
たとえば、
相手のメールの返信が遅くて不安にはなっても怒りとかはないのに、自分がそれをやると罪悪感。
集団の井戸端会議で、先に帰る人がいても気にならないのに、自分がやるときはうっすら罪悪感。
一緒にランチをしていた友だちが時間を気にし始めて時計を触ったりしたら、こちらが申し訳なく思うのに、自分がそんなことをしたら、かなりの罪悪感。
終業時間にサクッと帰る人には何とも思わないのに、自分が帰るときは気配を消して帰りたくなるほど、つまりこれも罪悪感。
数えあげたら、キリがありません。
第三者がやっても腹の立つ場合もあるでしょうが、全体的には、こんな傾向でした。
こういう人、通称、いい人、です。
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この、「いい人」で生きることが、私の中で限界だったのでしょうね。
ある時、罪悪感の少ない人たちに目が行きました。
彼女のような人とか、ママ友にもいたし、職場の同僚のにもいたんです。 自分を責めないし、「いい人」でもない人種が。
メールの返信はそっけないし、他人の子どもをあんまり褒めないし、自分の都合でサクッと帰るし、病気になると遠慮なく休むし、頼み事も結構軽くするし、やりたい事はすぐに手を挙げるし。自由でマイペースで、無理がない。
こういう人たちを、「カッコイイー。あんな風になりたいなぁ♡」って思ったんですよね。
カッコイイと思うんだけど、こういうタイプが、親友にはいなくて。というのも、波長が違いすぎて、居心地悪いんですわ。
でも、彼女たちの考え方、価値観は、少し話しただけでも、知人レベルでも、何となくわかるようになってきました。
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それで、私の、罪悪感を減らす方法につながるんですが、
罪悪感を感じる出来事に遭遇したときに、まずはその感情を見つめることで、
少し自分と罪悪感との距離を置いて、
それで、ひたすら、
彼女だったら、この出来事をどんな風にとらえるだろう。どんな行動を取るだろう
と、彼女たちの思考→行動を想像するんです。
育児ならママ友◯さん、仕事なら同僚の△さん、みたいに実際に思い浮かべます。
そして、まるで◯さん△さんになったかのように、まずは行動をしてみるんです。ここが一番勇気の要るところ。
たとえば、簡単な場面ですと、終業時間が来たら、コソコソするのではなく、元気よく、当たり前のことをしているまででーす、という意識で「お先に失礼します!」と帰ります。
△さんなら、間違いなくそうしますから。
この後、何を感じるのかがポイントです。怖い、はあるとしても、ほかの感情・気分です。意外に平気なのか、満足感か、喜びか。そのプラスの実感の分だけ、罪悪感が減っていきます。
そのうち、実感が自分に馴染んできて、△さんのイメージを借りなくても済むようになってきて、罪悪感は、自分を困らせるレベルの分量ではなくなります。
不思議と、周りの反応も変わってきます。もちろん、プラスの意味に。
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私は、こうして行動・体験→実感の繰り返しをやってきて、自分の中の罪悪感を減らしてきました。
ただし、罪悪感はゼロにはなりません。◯さんや、△さんのようにもなれません。そんなこと、目指していませんが。トレーニング効果のある場面と、あんまり効果のない場面もあります。揺り戻しも必ずあります。
そうなんです。実は、簡単に罪悪感は減らせないんですよ。ごめんなさい。
でもね、ここからが一番大事。
一つ言えるのは、罪悪感がそんなに嫌いじゃなくなりました。
あー、来た来た、また来たー、ってちょっと茶化しながら罪悪感をお出迎えしたりね。
こんな時にこんな風に罪悪感を持たなくてもいいのに、私ってば、いじらしいなとか自愛の気持ちが生まれたり。
これは、◯さんや△さんにはわからない感覚だろうな、とか思うと誇らしくなったりね。
罪悪感を目の前に置くとね、私とそいつは一つじゃないし、私が罪悪感じゃない、というのがわかるんですよ。
でね、そうやって罪悪感をごまかしたり、押しこめたり、避けたり嫌ったりしないとね、やつら段々悪さをしなくなるんです。
現れたら、しばらくいて消える。
そんな風になってくれるんです。
トレーニングしながらも、ここの視点を忘れずにいることが、最も大切で、効果的な「罪悪感の減らし方」かもしれないです。
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尻切れ感満載ですが、
もし、参考になったらぜひやっみてくださいね。